灘コロンビアの想い出 | 新・成人病街道まっしぐら

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メタボを気にせず食ったもの、飲んだもの、出逢った人々のこと。
そして、人生の悲しみ、喜び、なんてことないこと。

その昔、八重洲に「灘コロンビア」というビアホールがあった。
店主の新井さんは、家内の同級生の父上ということで、縁あって良く通った。
新井さんの注ぐ生ビールは、泡に楊枝を挿しても倒れない。
それほど木目細かい泡で、注ぐ技術のほかにグラスに脂分を残さないよう洗うなど、
奥深い積み重ねがあってのものだった。

ビールを飲むとグラスの内側にリングが出来る。
これを3回程度で収まるように飲むのが、美味しく飲むコツだとも教わった。
試しに、少し飲み残したビールと、新しく注いだビールを飲み比べると、
その差は、一目(一呑み)瞭然で、ニガサが全然ちがう。
同じビールなのに・・・である。

灘コロンビアは、その後閉店して、新井さんも他界されたと聞いていた。
しかし、新橋に新井さんの下で働いていた松尾さんという方が店を開いたと聞いた。
BIER RISE’98(ビアライゼ)という店だが、カタカナにすると、真ん中に「アライ」があるのは、
単なる偶然とは思えない。
当初、新橋5丁目の方にあり、駅から少し遠いために、2~3回程度しか伺っていない。
しかし、4年前に、新橋・美々卯の裏手に移転していたのを最近知って仲間と訪問。

新井さんに教わったように、ビール少し残しの呑み比べも、仲間には新鮮だったようだ。
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そして、灘コロンビア時代から名物だった、メンチカツ。
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メンチにはナツメグなど数種類の香辛料で味付けがされ、ジューシーな仕上がり。
これにデミソースがかかると、特製メンチカツの出来上がり。

付け合せのポテトサラダは、ちょっと甘め。以前よりも砂糖が多い。
芥子の粉を入れてパンチを効かせてあるが、甘みが相当勝っていた。
灘コロンビア時代に、よく食べたシューマイがメニューから消えていたのが残念。




BIER REISE ’98ビアホール・ビアレストラン / 新橋駅内幸町駅虎ノ門駅

夜総合点★★★☆☆ 3.5