LOUDNESS ラウドネス 全米デビューの真相とマックスノーマンが果たした功績
アトランティックは、イエスやレッドツェツペリンなど70年代に伝説のバンド、
伝説のアルバムを沢山出したレーベル。
そのアトランティックから日本コロンビアにラウドネスを、全米デビューさせたいと
オファーしてくること自体が凄いことだった。7年契約って凄すぎ。
アトランティックがオファーしてきたのは、4人の演奏力が高いこともそうだが、
高崎晃の超絶ギターテクニックが一番の原因だったようだ。 高崎晃のギタープレイは、
エドワードヴァンヘイレンなどと比べても互角な技術だからだ。
つまり当時売れてた海外LAメタル勢のギタリストなんかより、うまいことは音聴けば解った。
だからマディソンスクエアガーデンで日本人初のライブやった際に(モトリークルーの前座)
メインアクトのモトリークルー側が、高崎晃の衣装にいちゃもんつけて衣装変えろって
嫌がらせした際に、現地担当者は、アキラのギターがあればモトリーの客ごっそり
引き込めるから 全然問題ないと豪語したなんてのも納得。
プロデューサーのマックスノーマンとの確執はインタビュー見ると凄かったんだなあ。
しかしマックスノーマンはいい仕事してたのは、アルバム サンダーザイースト聴けば
よく解る。 当時はLAメタル全盛で歌を聴きやすくするために演奏パート、
特にギターの音量は控えたMIXが多かった ギターの音量が馬鹿でかいのは、
メイデンやジューダス、メタリカ AC/DCなどゴリゴリのメタル系バンドくらいだった。
しかしマックスノーマンのMIXはギターの音が厚くバックトラックが全体的に厚めに
できていたため 重厚で聴き応えのあるMIXに仕上がっていた。
80年代のヤングギター誌でオケが小さくボーカル大き目のMIXに対する苦言は
時々書かれてたね。 つまり、マックスノーマンのMIXは高崎晃のギターの才能を
最大限聴かせるMIXに仕上がっていたと 当時から思っていた。
デフレパードがセカンドアルバム ハイアンドドライ以降、ロバートジョンマットランジと
組んで マットランジから沢山学んだように、ラウドネスもマックスノーマンから多くのことを
学んだのでは ないだろうか。
マックスノーマンが俺が絶対だ、。俺の言うこと聞けと言ったのは、
確信があったからだと思う。 バンドが反発したのは当然だが、
アルバムの音を聴けば納得できるものがあったはず。
明らかに当時流行ってた薄いオケのLAメタルとは違う次元のMIXだったからね。
ただし、ドラムの音は、80年代の処理なのが残念ではある。スネアの処理がうーん。