★２代目クラウンタクシー(40系)　～自動車カタログ棚から 001

●最近、首都圏での大地震の可能性が頻繁に報道されている。
もしかしたら個人で所有しているモノなんて全て消滅してしまうかもしれない。
そこで、私の手許にある自動車カタログ棚(ファイル)の中から、少しずつネット上にアーカイブしていくシリーズ『自動車カタログ棚から』を始めることにした。
例え自然の猛威によってモノ自体は消滅してしまってもネット上に記録として残しておくことが第一の目的(アメーバのサーバーが何らかの原因で破壊・データが消失する可能性も皆無ではないけれど・・・）、そして、古いクルマに関心のある人に多少でも興味を持って見て戴けたなら情報提供という第二の目的も持てるかもしれない。
『自動車カタログ棚から』は、ビンテージと言える1960年代以前の年代の自動車カタログの紹介とそれに関連する多少のオートモビリアの御紹介が中心となる予定です。

●今年2012年は、日本のタクシー誕生100周年
1912(大正元年)年8月5日に有楽町の『タクシー自動車株式会社』がタクシーメーターを装備したＴ型フォード6台で日本で初めてタクシー営業を開始して2012年はちょうど100年目に当たる。
そこで第1回は私が幼少時から10歳頃までの東京では物凄い数が走り回っていた個人的にとても懐かしい2代目クラウン(40系)タクシーの御紹介。1960年代の東京のタクシーというと中型のクラウン・セドリック・グロリアが大半でコロナ・ブルーバードなどの小型タクシーは滅多になく私は家族旅行で地方に行った時に見た記憶しかない。

●1955(昭和30)年1月から約8年に亘り生産された観音開きの初代クラウンが2代目40系へフルモデルチェンジしたのは1962年9月。2代目クラウンのデビューから、もう今年で丸50年、半世紀である。しかし、初代クラウンに比べて低く長く一気にモダナイズされたプロポーションは今日の目で見ても初代のような古臭さは感じられない。フロントグリルやリアガーニッシュのギラギラ輝くメッキは今見ると凄く新鮮だ。幾度かのマイナーチェンジを経て1967年8月までの5年に亘り生産された1960年代を代表するポピュラーな日本車の1台だろう。またクラウンは今年で57年と日本車では最も歴史のある車名だ。

●2代目クラウン(40系)タクシー・カタログ(4種類)