日曜日のことですが。

森町ハーフマラソン、なんとか 時間内完走ができました!!

2週間前の一色ハーフでは、10キロの関門にさえ間に合わなかったし、
そのあとの15キロ走でも、キロ7分半で精一杯だったから、
今回の 「制限時間2時間30分」・・・ちょっと難しいかも、と
正直思っておりました。

この1週間、調子は上向きだけど、
練習で走っても、3キロで沈没・・・って日もあったし、
まあ、走ってみないとわからない・・・という。。。

早めに会場入りして、入念にウォーミングアップ。
上半身の位置を正して、腰から前に出ることができるように
エクセサイズを繰り返しておく。

いい感じ・・・で、スタートしました。

走りだして・・・ うん、いい感じ。

ひとり ぽつん、と最後尾・・・だった 一色の時とはちがって、
まあまあ、お尻の方のグループの波にのれてます。

・・・が、それも3キロまで。

しゅるるるる~・・・・っと ペースが落ちて、
しまいには、左膝が痛くなってきた。

踏み込んだときに、支えられずに、皿の下にくる。

う~ん。。。。

5キロくらい走って。
これ、練習だったら、もうあきらめて歩いてるね。
右脚にもうまく「のらない」し。

あれやこれや、考えるのは 逆効果だとわかっていたから、
とにかく 気を紛らわそう。

幸いなことに、この大会は、もう15年くらいで続けているけど、
沿道の応援が ものすごく暖かくて、自然に笑顔になれるのです。

今回も できるだけ、沿道の方々とおしゃべりしながら(笑)行くことに。

意識していいのは、腹を締めることと、口角を上げること。
それだけ。

アクティ森までのゆるやかな上り坂で、
あまりに痛みが消えなくて、何度か立ち止まってしまったけれど、
「きっと、そのうち、良くなる。しっかり乗って走れるようになるから。」
「我慢、我慢!」と 唱え続けていく。

と、トップランナーが もう折り返してきた~!!

思わず 「ふぁいと~!」と 声をかけている。

つ、つい・・・クセで。。。

あ、次々、ランナーが来た~!!

「ファイト!」
「ナイスラン!!」

・・・と、続けていたら、なんだか 気が紛れる・・・というか、
気分が前向きになってきた。

調子に乗って、どんどん声をかけ続けていく。

なんてったって、心肺機能には、まったく負荷がかかってないからね(笑)。。

そうしていたら、ご褒美のように、知り合いのランナーさんが
Dのことを見つけてくれて、
次々 声をかけてくれた。

ブラインドランナーのNさん
高速ランナーの 池さん、Yさん。
小笠山の面々。

ワッキーも 「足だいじょうぶ~??」と声掛けしてくれて、
そのときは、にっこり 「うん!」と言えた。

「背中を押して」くれるはずの 山草人さんは、
すれ違いのときに しっかり「完走しろよ!」と ハッパかけてくれた。

M塚さんや、GAKUさんや、うっちゃんや
いつものみんなに出会えて、ものすごく気持ちよくなる。

なんだか、このまま行けちゃうんじゃないだろうか。
やっぱり、さっき、あきらめなくてよかった~。

と、いい感じで、折り返しへ。

ここから下り基調だから、さらに調子が上がるかな、と思いきや、
こんな下りでも、足がついてこない。

およよ。。。。
もう、すれ違うひともいないから、さびしい一人旅。

後ろには・・・ お二人くらい?

遙か前の方に、4~5人走ってらっしゃるか??

ペースをさらに落として、とにかく ゆっくりでもいいから、
「走る」。

時計は 壊れたまんま、つけてない。
無い方がいい。

へたに、タイムをおいかけて、無理をするのは良くない。

アクティ森までの 長~い ゆるやかな 下り坂。

試練のランでした。

これが、ウルトラだったら、絶対あきらめんだろう??
そう思いながら、
でも、「無理はしちゃいかんから、痛くない程度にゆっくりと」と言い聞かせ。

ほんとに、ゴールまで たどりつけるんだろうか??
途中で拾ってもらった方がいいんじゃないだろうか?

ちらちらと、そんなことも頭をかすめてたら・・・。

アクティ森近辺で、 沿道の方々が、
雨が本降りで 寒い中、最終ランナーをちゃんと待ってて下さっていて、
私(たち)の姿が見えると、大声と笑顔で
精一杯の声援を送ってくださる。

も~。。。まいっちゃいます。

笑顔でこたえるしか、ないでしょ~。

その後も・・・・。

コース誘導のスタッフの方々も、
ほんとに寒さに固まりながら、「がんばって!」と声掛けしてくださるし、

「あれ?まだ走ってる人いたの?」って雰囲気もあったけど(笑)
みんなみんな「待ってるよ」って感じで。。。。

だから、森町のレース、やめられません!

時間がどんなんだか さっぱりわからないけど、
途中関門がないので、時間外でも、とりあえず、ゴールまでは行かせてもらえる。
まあ、結果はどうであれ、私は 今の私の 精一杯で この声援に応えなくちゃね。

不思議なことに、15キロを過ぎたあたりから、
また、だんだんと 身体が「乗ってくる」ようになった。

いつもだったら、ラストスパートで快調にとばす 川沿いの小道。
いつもの民家の方々が「今年も走ってくれてありがとね」と。
いつものように「来年もよろしくお願いします」とお伝えする。

森の街中の 角々で、まだまだ応援の人が立っててくださる。

ここを、ともかく 今、痛みなく走れることに感謝して、
もう、笑顔がとまらない。

足も、快調!!

最後のエイド。
スルーして、この調子で行ってしまおうか、と思ったら。。

カッパをきた ずぶぬれの高校生たちが、
「がんばってくださ~い!」
「どうぞ~!」と ずら~っと並んで 紙コップを出してくれるので、
思わず、近寄って、
いちばん、大きな声で、とっても素敵な笑顔で迎えてくれた女の子から
紙コップ 受け取りました。

思わず 「キミの笑顔に カンパイ!」な~んて声かけたら、
ウケてくれて・・・ありがたかったわ。。。。

残り2キロくらいのところで、走路脇にあった店頭の時計をみたら、
11時48分くらいだった。

あ!もしかして、制限時間に 間に合うかも??

とはいっても、これ以上、ペースを上げるのもしんどいので、
「腹!腹!」と言い聞かせながら、しっかり腕を振って、ゴールに向かいます。

最後の直線で、山草人さんが 「よし!時間内完走だな!」と
声をかけてくださいました。

・・・これが、野辺山だったら・・・と、思い描きながら。
これが、ともかく、今できること。
できたこと。
この成果を大事にしよう。


笑顔いっぱいで ゴ~~~ル!!

タイムは、2時間26分台でした。

間にあった~!!


振り返って、おじぎしてたら、 うるうる・・・・。
なんだかこみあげてきてしまいました。

走らせてもらえたこと。
走りきったこと。

よくやった!

完走賞をいただいて、ずぶぬれで歩いてたら、
とっくの前にゴールしてた うっちゃんと SPさんが
雨の中、傘さして出迎えてくれました。

「よかったね~!!」と声かけてもらえて、
またまた うるうる。。。。

うっちゃんも SPさんも 走れないときを経験してる方々だから、
どんなタイムであれ、「走りきれた」ことに
一緒に祝福を贈ってくださってるのが、しみじみ伝わって、
雨の中、ほんとに冷たい雨の下、とっても幸せな気分でした。


もういちど、走ることの楽しさ、教えてもらった気がします。

みなさま、ほんとに 感謝です。