豚肉で初の基準値超 郡山市、流通前に破棄指示
郡山市は２２日、市内の養豚農家から出荷された豚肉から、食品の新基準値を超える１キロ当たり
１０７・２ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。厚生労働省によると、食品の基準値が今年４月に１キロ当たり１００ベクレルに厳格化されてか
ら、豚肉で基準値を超えたのは初めて。同市はこの豚肉の流通差し止めと廃棄を指示した。豚肉は市場には流通していない。
同保健所は２１日、県食肉流通センターでモニタリング検査をした食肉のうち、高い値を検出した豚肉をゲルマニウム半導体検出器で精密検査し、基準値超えを確認した。
市によると、この農家は同日、６頭を出荷し、基準値を超えたのは１頭だったが、ほかの５頭からも放射性セシウムが検出された。農家は５頭についても自主的に廃棄する。
同市は現在、農家が使用していた飼料の放射性物質検査を実施するなどして原因を調べており、原因が特定できるまでの間、この農家は出荷を自粛するという。
（２０１２年５月２３日 福島民友ニュース）