冷たい熱帯魚 | not simple.

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あるときはさすらいの本読み、あるときはジャンル無用の映画好き、またあるときは、B級グルメの備忘録

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(C) NIKKATSU
英題: COLDFISH
製作年: 2010年
製作国: 日本
日本公開: 2011年1月29日
(テアトル新宿 ほか)
上映時間: 2時間26分
配給: 日活
カラー
公式サイト

監督・脚本: 園子温
脚本: 高橋ヨシキ
キャスト:吹越満、でんでん、黒沢あすか、神楽坂恵、梶原ひかり

熱帯魚店を営んでいる社本(吹越満)と妻の関係はすでに冷え切っており、家庭は不協和音を奏でていた。ある日、彼は人当たりが良く面倒見のいい同業者の村田と知り合い、やがて親しく付き合うようになる。だが、実は村田こそが周りの人間の命を奪う連続殺人犯だと社本が気付いたときはすでに遅く、取り返しのつかない状況に陥っていた。
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今年の9本目です。
not simple.-冷たい熱帯魚
まさかのこんなおっさんに魅入ってしまうとは。。。とおもってしまう2時間半でした。
まったくもって、長さを感じない、だれることなくラストまで行ってしまいます。

もうずっとぬるぬるだし、なにかスカっとするわけでもないのに、まったく退屈など感じないです。

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しかもなぜ村田は社本に目をつけたのかまったくわからない感じです。
でも風情が基本的に言う事ききそうってかんじかなーとおもったんですよね。
嫁にも娘にもがつっといえない。
嫁は確実にがつっと支配されたいタイプだというのに。
彼が善人であれば何か悪いことは起こらない、
何もしなければ、傷つけられたり悪いことに巻き込まれることはないと、どこかかたくなに思っているからこそ、村田は社本を支配できると思ったんじゃないのかなぁ。

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設定自体も奇妙だからこそ、成り立つのかもしれないなーって思います。
そんな熱帯魚屋がもうかるわけないやろ!
大体若い娘8人とか寮にすまわして雇うとか、特に必要ないやろ!とか思うんですけど、
いやでも、若い娘がタンクトップにホットパンツ(なんとなくフーターズよりエロかったっす)で「いらっしゃいませー」とか近寄ってこられたら確かに男は弱いかも?こういう商売方法なんかで観たなーとか思っちゃうんですよね。

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後出てくる人物たちの壊れ方が半端ないです。
特に村田の嫁。
鬼気迫る笑顔で、バーナーでろうそくに火をつけたり、血みどろでにぱぁーと笑うシーンは特に印象的です。
完全に何かが壊れてて、店員の一人とレズプレイとかしたあとに、やくざにあやまる瞬間の変わり身の早さ。

彼女の過去など特に語られないんですが、村田自身が父親から性的虐待を受けてたことを考えると、彼女も何かのトラウマがあるような気がしました。
あっさり強い態度を示しだした社本の言うことをきいたり、というところをみると彼女も支配をされ続けて何かを強要されてないと不安になるタイプなのかなーと思います。


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