ミスティック・リバー | not simple.

not simple.

あるときはさすらいの本読み、あるときはジャンル無用の映画好き、またあるときは、B級グルメの備忘録

$not simple.-ミスティック・リバー
(C)2003 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.(C)2003 Village Roadshow Films(BVI)Limited.
英題: MYSTIC RIVER
製作年: 2003年
製作国: アメリカ
日本公開: 2004年1月10日
(丸の内プラゼール他、全国松竹・東急系)
上映時間: 2時間18分
配給: ワーナー・ブラザース映画
カラー/SRD、SDDS、DTS
公式サイト
監督・製作: クリント・イーストウッド
脚本: ブライアン・ヘルゲランド
原作: デニス・ルヘイン
キャスト:ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケヴィン・ベーコン、ローレンス・フィッシュバーン

ジミー、デイブ、ショーンの3人の少年たちが路上で遊んでいると、警官を装った誘拐犯が現れデイブだけを連れ去り、監禁し陵辱する。
それから25年後、ジミー(ショーン・ペン)の愛娘が殺害され、刑事となっショーン(ケヴィン・ベーコン)が捜査にあたり……。
--------
今年の4本目です。DVDで鑑賞。
ちょっと気になる監督というのの一人にイーストウッドが入ってるわけですが、暇なときにちょこっとずつ観てみようと思い、借りてみました。

3人の幼馴染たちがある事件を境に、疎遠になっていたわけですが、25年後にそのうちの一人の娘が殺害されることでまた、再び近づくことになるというかたちで物語が始まるわけです。

子供のときのある事件っていうのが、ティム・ロス演じるデイヴがある日誘拐されて、性的暴行を受けてしまうっていうことなんです。
なので、デイヴは非常に不振というか、家族にも秘密を持っている雰囲気が非常に濃厚です。
奥さんとしては彼の行動に不振を持ってしまうのは仕方がないのかなぁ。
夜中に血まみれで帰ってこられたりしたらそらー怖いわ。

んで。
対するショーン・ペン演ずるジミーのほうは、一度刑務所にぶち込まれたこともあるけど、いまは雑貨店の店主としてそこそこ裕福な生活を送ってるわけです。
娘とも仲は順調に見えるんだけれども、彼女が秘密で付き合っている男が実は大嫌いなことで、娘はある決意をしているわけです。
・・・が、その愛娘が拳銃で撃たれて殺されるわけです。

ケヴィン・ベーコン演ずるショーンはその殺人事件を担当する刑事の役なんですが、彼と嫁のやり取りは別に省いてもよかったのでは?と思わないでもないかな。
原作読めばわかるんだろうけど、未読なので正直わけがわからないっというか、意味が伝わりにくいのでは?

イーストウッドは示唆が多い監督だなーということをよく感じるんですが、この作品もそうですね。
一見出来事だけ見ると、デイヴは被害者かというとそうではなくて、彼自身も殺人をおかしているわけだし、デイヴ自身が語っていた罪の意識のようなもの(吸血鬼云々のところですね)を鑑みると彼自身が被害者となっていた少年性愛者になってたのでは?
そのギャップに苦しんでいたわけですから。

あとデイヴが連れ去られるときに老人の指にはまっていた指輪もあれって聖職者っぽい示唆ですよね~。ジミーの刺青とかも腕に「力」と入っていたり、背中に十字架しょってたりと力を振るう神に近いと思っているのかなーって言う箇所があったり、そういう表現が結構あるので、いろいろ考えてみちゃう人向きな映画ですね。
でも後味は悪いですw

$not simple.-ミスティック・リバー
ちょっと18歳のときに子供が出来て、その子供が19歳のときに殺害されるわけですから、37歳くらい?
ケヴィン・ベーコンはまぁ年相応に見えますが、ティム・ロスとショーン・ペンはまったくそう見えないですよね~。
でもほぼ同年代の3人なんだけどショーン・ペンが一番若いんだよね。

$not simple.-ミスティック・リバー
この女二人のやり取りも静かだけどいい感じ。
ちゅかさ、自分のだんなへの疑惑を、殺害された娘の親に話すとか普通はないんじゃないでしょうか?
そりゃー、だんなの死刑執行書にサインしたのも同様でしょうよ、とか思いました。

映画ブログに参加してます。
よかったらぽちっとな。
にほんブログ村 映画ブログへ