母なる証明-★★★★- | not simple.

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あるときはさすらいの本読み、あるときはジャンル無用の映画好き、またあるときは、B級グルメの備忘録

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(C) 2009 CJ ENTERTAINMENT INC. & BARUNSON CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED
製作年: 2009年
製作国: 韓国
日本公開: 2009年10月31日
上映時間: 2時間9分
配給: ビターズ・エンド
カラー
公式サイト

監督・脚本: ポン・ジュノ(殺人の追憶)
脚本: パク・ウンキョ
キャスト:キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ




【あらすじ】

早くに夫を亡くして以来、一人息子のトジュン(ウォンビン)と静かに暮らすヘジャ(キム・ヘジャ)。そんなある日、街で殺人事件が起こり、もの静かなトジュンが第一容疑者に。事件の解決を急ぐ警察がトジュンを犯人と決めつけ、無能な弁護人も頼りにならない中、ヘジャは真犯人を捜し出し、息子の無実を証明しようとする。
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2010年の1本目です。
1/10 吉祥寺バウスシアターにて。

前売りをすごく早めに買ってたんですが、うっかり見忘れていて超絶ぎりぎりな感じで観にいってみました。こういうのが最近多いです・・・。

あまり韓国映画は観てないんですが、ポン・ジュノは数少ない感じで好きな監督です。
ただ、韓国の警察ってこういう感じなんだろうか?といつもながら驚きます。
「チェイサー」なんかでもかなり、アバウトな感じで描かれてますよね。
毎度のことながらびっくりだし、これじゃー真犯人が逃げちゃうんじゃないの?って思ってしまいますw

今回のファーストシーンは、主役のキム・ヘジャ扮するお母さんが草原で奇妙な踊りをすることから始まります。これって一体何の意味があるのかなぁ?って思ってたらストーリーが進んでいくとこのシーンが出てきて、ファーストシーンの彼女の異様な雰囲気がなぜ出たのか?ということがよくわかります。

正直途中で犯人はわかっちゃうというか、そういう映画ではないんだなぁ~って思う瞬間がきます。そのときからこの映画の観方は「真犯人を探す過程」を楽しむことではなく、「ゆがんだ愛情の行方を見届ける」というステータスにシフトしてきます。
母は無条件に子供を愛してなどなく、自分の囲みの中にすべてをおきたいというなんともゆがんだ完結した関係が非常に恐ろしいです。
そしてラストに向かうにつれ、その関係性がひっくり返っていく。
ウォンビンの透明な表情はうっかりするとピュアに見えますが、関係性が変わっていく過程を越えるとなんとも空恐ろしい気になります。

しかし。
結局謎だったのは、母はどうやってお金作ったんだろう?
そして身代わりとなった彼はどういう心境でそんなことをしたんだろう?
なんとなくしょうもないところで謎ができちゃってる不思議な作品でした。


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