夜は短し歩けよ乙女 | not simple.

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あるときはさすらいの本読み、あるときはジャンル無用の映画好き、またあるときは、B級グルメの備忘録

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)/森見 登美彦
¥580
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「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。
けれど先輩の想いに気づか ない彼女は、頻発する“偶然の出逢い”にも「奇遇ですねえ!」と言うばかり。
そんな2人を待ち受けるのは、個性溢れる曲者たちと珍事件の数々だった。
山本 周五郎賞を受賞し、本屋大賞2位にも選ばれた、キュートでポップな恋愛ファンタジーの傑作。

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どうにもあちこちの本屋に平積みされてるのを見ると非常に気になります。
どうしようかなーとおもってたんですが、羽海野チカの解説がキュートだったので試してみることに。

かなり独特な文章です。
それぞれ先輩と、彼が恋するかなりおとぼけな後輩の三人称形式で進みます。
しかもそれぞれ考えてることや行動、周りのキャラクターの強烈さがなんとも表現できない独特の雰囲気をかもし出しています。

ただ恋に落ちるっていうのは電撃的に好き!っていうのもありますけど、だんだん気になって落ちてたりってことがありますよね。そのスピードがそれぞれ違うわけですから、そのゆるい速度間がすごく面白いです。
あと登場人物それぞれ不思議。
とくに天狗が職業という樋口さんは結局何やってるのかまったくわかんない感じです。

4章立てなので、通勤通学にはぴったりな本ですね。