ナイチンゲールの沈黙 | not simple.

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あるときはさすらいの本読み、あるときはジャンル無用の映画好き、またあるときは、B級グルメの備忘録

ナイチンゲールの沈黙(上) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)/海堂尊
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ナイチンゲールの沈黙(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)/海堂尊
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第4回『このミス』大賞受賞作、25万部突破のベストセラー『チーム・バチスタの栄光』に続くメディカル・エンターテインメント第2弾!
バチスタ・スキャンダルから9ヵ月後、愚痴外来田口&ロジカル・モンスター白鳥コンビが帰ってきた!

(STORY)
東城大学医学部付属病院、小児科病棟に勤務する浜田小夜。
担当は、眼球に発生する癌網膜芽腫(レティノブラストーマ)の子供たち。
眼球を摘出されてしまう彼らの運命に心を痛めた小夜は、子供たちのメンタルサポートを不定愁訴外来・田口公平に依頼する。

その渦中に、患児の父親が殺され、警察庁から派遣された加納警視正は院内捜査を開始する。小児科病棟や救急センターのスタッフ、大量吐血で緊急入院した伝説の歌姫、そこに厚生労働省の変人・白鳥圭輔も加わり、事件は思いもかけない展開を見せていく…。

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この後の作品である「ジェネラル・ルージュの凱旋」と同じ時系列で進行する作品だそうです。

小夜がメンタルサポートを田口に依頼するとありますが、間違いではないですが経緯的には自発的ではありません。田口自身もそれほど前半戦活躍しないですね。
ミステリーというよりも「桜宮サーガ」と言われた方がしっくり来る感じです。
ジャンル的にはファンタジーと言われても不思議に思わないかな。

歌姫たちの特殊能力などを考えるとそういう風に思ってしまいます。
すでに角川から出ている「螺鈿迷宮」も読み終えてるので余計そういう風に感じるのかもしれませんね。

シリーズ的には高階院長が若かりし頃の話や、もっと時系列が進んで本作に登場した脇役がメインになる話などもあるので読み進めるのが楽しみですね。