女神の誓い | not simple.

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あるときはさすらいの本読み、あるときはジャンル無用の映画好き、またあるときは、B級グルメの備忘録

女神の誓い (創元推理文庫)/マーセデス ラッキー
¥924
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「女王の矢」とシリーズを同じくするラッキーの作品です。
ただし「女王の矢」よりは過去の作品で、ヴァルデマールという国の話ではありません。
剣士と魔法使いのへっぽこ傭兵家業の開幕という感じです。

長編でタイトルの作品のみが収録されているのですが、それぞれのエピソードにあまりつながりはない感じです。
物語の1/3は女剣士タルマが、一族を皆殺しにされ復讐を誓い、皆殺しにした相手に近づいたところで魔法使いであるケスリーに出会う。
その後二人は姉妹の契りを交わすわけですが、いったんここで話は終了な感じです。

そして次がケスリーが自分の過去と向き合う小さなエピソード。

その後、二人のへっぽこ傭兵家業がちょこっとかかれて、今回の大ボス的な魔物との対決へと移っていきます。
つまり1つのタイトルに3つのお話が詰まっている感じです。
しかもこの二人、本当に男運(?)が悪く、正直ろくな目にあってません。
とくにケスリーは初体験からして悲惨です。
創元文庫なのでまぁこういう描写あってもいいのかもしれませんが、エピソード的に悲惨なわりに、内容的にはジュブナイルでも通用するような気がするのでちょっとアンバランスな感じもします。

3つのタイトルがついてればそれほど困惑しないのかもなーとか思いましたよ。