アメリカを売った男 | not simple.

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あるときはさすらいの本読み、あるときはジャンル無用の映画好き、またあるときは、B級グルメの備忘録




英題: BREACH 製作年: 2007年 製作国: アメリカ 日本公開: 2008年3月8日 (シャンテシネ) 上映時間: 1時間50分 配給: プレシディオカラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/SDDS/DTS
公式サイト:http://www.breach-movie.jp/
予告編

人の複雑怪奇さというものを考えさせられました。

FBIで誰よりも出世したい!誰かに認められたい!という想いが長い年月にわたりロシアのスパイとなってしまった。
厳格なカトリックにして、妻との夜の生活をビデオに撮り友人に送りつける性倒錯者。
極端な矛盾が一人の人間という形をとったみたいな感じがします。

そういう男が出来上がってしまったのは、やはり誰よりも認められたい、そしてFBIで出世できるのは捜査畑の人間のみという劣等感だからでしょうか?

逆に彼を追う役割を割り当てられた捜査官はその矛盾の触れ幅が少ないです。
だからこそ、彼を欺けたのかもしれません。