チキン、空を飛ぶ。 | りんごのゆくえ。

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*フランスでの日々や旅の感想、ゆるゆる更新*


知ってた!???

スリランカ編、まだ終わってなかったってこと∑(゚Д゚)


まだ3日目が残っているのです。
でもね、それは置いといて(置いとくんかい)、ちょっと真面目な記事書きます。





今回のスリランカへの旅行
読んでもらってる人には分かると思うけど
行きたかった場所には行けず、食べ物もほとんど食べれず
てゆうか体調悪くてほとんど寝てたなら、日本でもいいじゃん。
って思う人もいると思う。
いや、実は何度か友達にも聞かれた


何のために行ったの?苦笑


ってね。




でも、わたし自身にとってその質問はとても愚問で、
スリランカ行きは、すごくすごく、心の成長につながったのです。





さーてこれからは、めっちゃ個人的なわたしの思い出話になるので
正直わたしを知らない人にはちっともおもしろくないと思う!
ので、ルーブル美術館にいた、超無気力なアフリカの木彫り?を見て
今日のブログを終えてください。

りんごのゆくえ。-無気力
※けっこうでかいよ。





さて。読んでくれてる人~ヽ(゜▽、゜)ノ



・・・( °д°)いない。






まあいいや、自分の記録のためにも、書きます!!


えとね。


高校の倫理の授業で、
ソクラテスの「無知の知」を習ったとき、
毒の入った杯を飲もうとする絵とかも一緒に載ってて
「なんだこのじじい(゜ρ゜)」じゃなくて、
「頑固な人だな~・・・理解されなかったのも当然」
みたいに思ってたんだけど(いや、すごい人だと知ってます)

今回の旅行では
「自分の弱さを知ることで、少し強くなった」という
ソクラテスの言った「自分の無知を知ってるという点において、人より知っている」
という「無知の知」に似ている、一見矛盾するようで
きっと正しい結論に至ったのです。
それがスリランカに行った一番の収穫です。
(なんか無知の知については、捉え方が色々あるようですね・・・
 でもわたしが高校の時に習った捉え方で言ってますくち○っち





スリランカは初の海外一人旅でした。
でもさ、自己紹介もできない状態でパリに留学したし、
日本での一人旅では友達もできたし、
全然問題ないって思ってたの。

わたしは社交的で肝が据わってて
ピンチのときでもなんとかなるって、
経験から、勝手に根拠のない自信を生み出して、
「むしろトラブルがあった方が楽しいよね~」とか思ってた。




でも、蓋を開けてみれば、
わたしは立派なチキンヒヨコでした。

まず、前日緊張しすぎてほとんど寝れない。
英語ができない。
もちろん日本語しゃべれる人とかいない。
日本人観光客少なすぎる。(現地で1人も会わなかった件)
頼れる人ももちろんいない!



この状況に、めちゃくちゃビビってて
めちゃくちゃ不安になって、
そんで、勝手に体調が悪くなった。笑

まじチキン!てかヒヨコ以下!!!卵!!!!(°д°;)



でも我ながら、
ここまでならなきゃ気づかなかったか~と愕然としました。


実は自分のチキンぶりは今までも生活の中で要所要所出てました。

①新しい環境で友達ができない
 →一期一会のような機会だと、いろいろしゃべれて友達になれるのに 
  新しいクラスとか、バイトや仕事とかの、
  「これから○年間、この人たちと一緒に居るんだ!最初が肝心だよね!」
  とかいう場面にめっぽう弱い。
  小中高、大学、全てにおいてクラス替えの初日は暗い。
  中学のときとか、数ヶ月後にはまったく話さないような子としばらく仲良かったし
  大学のときに至っては、同じ学部の人と仲良くなったの、入学した年の終わり。
  
②次の日に大事な予定があると、前日寝れない
 →スリランカのときも、これで寝れなかった。
  友達と遊ぶときも、「明日は遅刻しないようにしなきゃ」と思うと寝れない。
  だいたいの旅行や友達との予定は寝不足で行く。

③夜以外で人前で寝たことがない
 →母子手帳の「子育ての悩み」の欄に「昼寝をしてくれない」とあったほどの
  筋金入りで昼寝ができない。
  飛行機の機内、電車の中、休み時間など
  「ちょっと寝れば元気になれる」場面で目がぱっちり冴える。
  でも空気を読んで「ちょっと昼寝しよ~」みたいな場面では寝たフリをする。笑

④大勢の中では完全聞き役
 →とにかく内弁慶だから、仲良い友達や、2人きりの場合はちゃんとしゃべるけど
  大勢の中で話し始めるのはほんとに苦手。
  気が遣える人が「ポムはどうなの?」とか質問してくれない限り無理。
  だから、クラス会とかほとんどニコニコして相づちをうつだけで終わる。
  しゃべる人がいないときだけ、勇気を出してしゃべる。


こんな状態でありながら、よく肝が据わってると勘違いできたよね。
でも、そういう自分が嫌いで、隠したくて、演じてたんだと思う。
中学くらいではっちゃけてから、その自分を維持するために、無理してたんだよね。
長年演じてたから、本気で自分でも信じてたし、
イレギュラー(たとえば眠れない、とか)は「たまにはあるよね音譜」くらいに思ってた。
 


でも今回のスリランカで、
生のままの自分の心に出会えて、
見て見ぬ振りをしてた自分の弱さに気づけたのは
本当に収穫で、
そしてこうでもしなけりゃ、わたしは自分に気づけなかったと思う。

気づけたことによって、
自分に素直になれるようになった。
自分の声に、ちゃんと耳を傾けられるようになって、
余裕が生まれたし、楽になった。
休むことを覚えて、無理をしないようになった。

自分の弱さを知って、臆病になったんではなくて、
自分の弱さを知ったからこそ、その上でどうすれば良いかが分かるようになった。
弱さを知ってるのと知らないのじゃ、強さが違うんだよね。




そして何より、人に少しだけ優しくなれるようになったと思います。

だから、旅行自体は、間違いなく失敗だったけど、
大きな流れの中で考えると、成功。大成功。
そういうことって、あるんだな~って思います。



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