7月2日 刺激を求めて。 | りんごのゆくえ。

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*フランスでの日々や旅の感想、ゆるゆる更新*


みなさん、トイカメラのHOLGAをご存知でしょうか。
ブローニーフィルム(高い)1本につき12枚しか撮れず、
現像料もかかる上、写りは悪い、という、
どう考えても暇人の金持ちしか楽しめない、あのカメラです。

味がある写真が撮れることと、
いろいろ試して撮る楽しさに目覚めてしまったがために、
被害者が後を絶たない、あのカメラです。














「素敵なカメラだね!」









始まりは彼のその一言だった。







HOLGAでキャンディ湖とQueens Hotelを写真におさめていた。
どう見ても安そうなHOLGA。だって5000円くらいだもん。
プラスチックでできたHOLGA。
「素敵なカメラ????」 彼に分かるはずはないと思った。



そう、彼の言葉はきっかけでしかなかった。
わたしに話しかけるためのきっかけ。
2人はそうして、出会った。












彼はわたしにある言葉を、ささやいた。








信じれば、だまされるかもしれない。
わたしは心の中で小さな葛藤をした。
でも、もしだまされたとしても・・・
それでも、どうしても気になった。
いや、病み上がりのわたしは、
なんだかドキドキする体験をしてみたいと思ったのかもしれない。



わたしは彼の後を追った。




























ラブストーリーじゃありませんよ。(゚Д゚)



















彼がささやいた言葉、それは

「ローカルマーケットに行かない?」

そう、彼、もとい、このオヤジ
どー考えても怪しい客引きの人。
それでも、好奇心が勝った。わたしは彼の後をついていった。






ローカルマーケットは何もかも安い、
お土産を買うのにぴったりだ。
と、オヤジは言った。

わたしは心から信じてはいなかった。
きっとローカルマーケットには連れて行ってくれるだろう、
そしてそこでチップを要求されるんだろう。
店の人からはマージンをもらうはずだ。

オヤジは、自分はQueens Hotelのコックだと言い張ったが
あんなホテルがこんな小汚いオヤジを雇うとは思えなくて
わたしはさらに半信半疑だった。




連れて行かれたローカルマーケットは、
たしかに、観光客はあまり行かないような場所で
バリで行った市場にそっくりだった。



羽のむしられたニワトリ、
大きな肉の塊、
バナナやパイナップルが溢れかえった店や
香辛料がぶら下がったお店、




わたしは、香辛料が並ぶお店に連れて行かれた。


迎えた店主は、わたしにシナモンを砕いて渡した。
手の中で広がる独特の香りが、
このシナモンが日本で気軽に買える粉末などとは
全く違うものだと教えてくれる。


老舗の喫茶店の、カプチーノか、
おしゃれなカフェのアメリカンレモネードとかでしか
出会えない、あの香りだ。



ふと、視線を左に移すと、
ローズやバニラ、などと書かれた瓶が吊されている。
アロマオイルだそうだ。



そのさらに上に、
RED OIL、GREEN OILなどと書かれた
用途不明の瓶がぶらさがっている。


もしかして。
わたしが探していたアーユルヴェーダのオイルかも。



ネギをしょった鴨は、ぐつぐつ煮だった鍋に飛び込もうとしていた。




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