大阪異景 | 建築マニアクス

大阪異景

街はイルミネーションで彩られる季節となり、寒いながらもいっそう華やいだ雰囲気に包まれます。
都市はますますショールーム化の様相を呈し、きらびやかで清潔。ざらつきはなくつるんとした感触を覚えます。確かに美しく、キレイです。
しかし、新築マンションのショールームでダイニングテーブルに座ったとき、なんともいえない居心地の悪さを覚えるように、ショールーム化した都市には言いようのない違和感を覚えます。そこにあるのは偽りの明るさ、美しさではなかろうかと。

て、難しい話はどうでもいいんです。
梅田はショールーム化しきっていない(しきれない)と思うのですよ。


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この通り(大阪っぽく言うと筋)は、最近オープンした『NU chayamachi』から一本奥に入った光景ですよ。人通りの多い時間帯ですが、ここを誰も通ろうとはしない。
なんとなく死の匂いを感じるんですよ。霊感は強くないですが本能的にここは通りたくないって思う。大阪って、陽気に友達や恋人と歩ける空間と、ちょっと避けたくなる空間が隣り合わせになっている場所が多いと思います。


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この無造作に集められた石碑も上の写真の通りにあります。
異様な印象を受けます。おいおいこんなことしていいんかいな!?

てなわけで、梅田はきらびやかさと腐臭を同時に漂わせる稀有な街だと思うのですよね。
願わくはこの雰囲気を残してほしいと思います。でも石碑は立ててあげて(笑)