アスリートとメディア・トレーニング | ショピンの魚に恋して ☆羽生結弦選手に感謝を込めて☆

ショピンの魚に恋して ☆羽生結弦選手に感謝を込めて☆

清冽な雪解けの水のようにほとばしる命の煌めき・・・
至高のアスリートにしてアーティスト、
羽生結弦選手を応援しています。

アメ限記事にしようかどうか迷ったのですが、一応一般の記事としてアップすることにいたします・・・。

 

アメリカに渡った田中将大投手は、ヤンキース入団時にメディア・トレーニングを受講したそうです。初めて知ったのですが、日本で活躍する野球選手もプロとしてデビューする際には、メディアの前でどのように話をしたらよいかという「メディア・トレーニング」があるそうです。

興味深い記事を見つけました。


マー君も受けた「メディア・トレーニング」って何?

「・・・時には言葉が誤解を生じ、揚げ足を取られることもある。メジャーではメディアの方が選手よりも強い力、世間への影響力を持っており、つまらないコメントをしたり、取材拒否をしたら、全てのメディアがその選手を攻撃する。そのため、メジャーのメディア・トレーニングでは、米球界の習わしなどを含め、ベテラン記者が、実際の映像などを使い、質疑応答のやり方を示して、相互理解を求めていく。」

「羽生選手に勝ってほしい」とかいう発言が、名古屋市長から宇野選手にあったようですが、そしてまたそれに対するファンの反応を、どこかのライターがSNSチェックをして煽り記事に仕立て上げているようです。

選手の皆さんやファンの皆さんにとっては本当にまたか・・・という出来事です。前記事でご紹介した「#東北でよかった」の大臣失言事件もそうですが、本人を目の前にしたら決して言えないような事をぽろっと言ってしまうのが政治家の「失言」です。

 

たとえ本人が目の前にいなくても、公人としての発言はすべて日本のみならず、今は世界に報道されてしまう時代です。

言われた宇野選手も返答に窮したでしょうが、もしここで「いや、ぼくたちはその前にまず、グランプリ・シリーズを2戦勝ち抜かなければなりませんし、ファイナルに行けたら行けたで、日本の選手一同、一丸となって日の丸を背負って戦います!」なんて、スパッと返していたら、その一言は市長さんにその場でハッと何かを気付かせ、メディアやファンの間に爽快な風が吹いたかもしれません。


誤解を招きたくないので一言書いておきますが、まだシニアでの経験も浅い若い選手がいきなりそのような対応ができるはずがないですし、できなくて自然です。

ただ、これから五輪に向けて、一部のメディアの煽りはますます盛んになっていくでしょうし、何かと自国の選手同士を対立させたがるライターというのは、次のネタを探して手ぐすね引いて待っています。

これにアスリートとしてどう対応するか、ということは、ひいてはひとりひとりの選手が自分たちの理想的な練習環境を確保する最善の方法に近いのではないかと思うのです。

日本ではフィギュアスケートはおそらく野球と同じくらい人気の高いスポーツですし、スケーターの皆さんはアマチュアでありながらアイドルのような注目を浴びる存在です。

今度の五輪はお隣の韓国で開催されます。4大陸選手権でも結弦くんはアジアの懸け橋として大きな存在感を発揮してくれました。

 

しかしその一方で、アジアの国々はお互い政治的には複雑な問題を抱えていますから、メディアからの不意な質問にうっかりした受け答えをして大きな問題に発展してしまった、などというケースが発生しないとも限りません。

若い選手がどんどん育ってきたという喜ばしい事実がある一方で、選手たちを育てる側も野球のルーキー選手たちが受けているようなメディア・トレーニングを、フィギュアスケートでも本格的に行うべきなんじゃないかなと思いました。

実際、日本のフィギュアスケート界でそうしたトレーニングが行われているのかいないのか、私には知る由もありませんが、アメリカのメジャー・リーグなどでは実際のシーンに近い形でのトレーニングが行われているようですし、日本のフィギュアを取り巻くメディア事情というのはかなり特殊なので、そうした対応が取れるような環境が整備されていくとよいですね。

 

メディアに関しては結弦くんも孤軍奮闘と言いますか、結構大変だと思うんですよね・・・。ファンの私たちができることと言ったら、何でしょうね・・・。どうもSNS上のファンなのか、あるいはそうでないのかわかりませんが・・・の発言は相当チェックされているようなので、言葉には最大限の注意が必要だということと、あまり過剰に反応し過ぎないということでしょうか・・・。

結弦くんから学べることって本当にたくさんあると思うのです。それは、私たち一般の人々も含めて・・・。

 

彼が現役で活躍してくれている選手であるうちに、彼にあれもこれもと求め過ぎるのではなくて、彼から受け取ったものをよく考え、実際にそれぞれの人生に活かすことができると思います。

 

私がメディアで働く人間だったら、そこに最大の焦点をあてたいですね。彼の記事を世間に発表するというのは、この時代に生きるライターとしてこの上ない名誉、醍醐味だと思います。

結弦くんの人気というのは、そもそも作られたものではなくて、彼の演技に感動した人々がそれぞれの理由で応援を始めた、といういわば自然発生的なものです。そしてそれは同時に、そうした確固たる理由に基づいた必然的なものでもある訳です。ですから、ごくごく一部の煽り記事なんかで揺らぐものではありません。

結弦くんは名古屋にも本当にたくさんのファンがいますし、皆さん、結弦くんがグランプリ・シリーズを勝ち抜いてファイナルの場所へと来てくれることを心待ちにしていると思います。だから、市長さんの発言に関わらず、結弦くんには胸を張って堂々と名古屋を目指してほしいと思います。

グランプリ・ファイナルは国際大会ですから。シングルの競技もカップルの競技も、ひとりひとりが日の丸を背負って誇らしく戦う雄姿を日本全国に届けてくださる場所ですよね。今年もきっと素晴らしい大会になると信じています。

 

トランプ政権から始まって、世界でも日本でも、どうも「自分のところだけ良ければいい」という発想が広がっている気がしてなりません。フィギュア人気を通してせっかく広がって来た地域や国境を越えた人々のつながりが、これからも発展し続けてくれることを願ってやみません。

 

※この記事に関しては、コメントとメッセージはお受けしておりません。あくまで私の個人的なつぶやきだと思ってさらっと流していただければと思います。