Sportymagsさんより パトリック・チャン「ユヅのNHK杯での演技について」 | ショピンの魚に恋して ☆羽生結弦選手に感謝を込めて☆

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訂正:
パトリックが自分のことを underdogと称している箇所があるのですが、辞書に「敗者、負け犬」としか載っていなくて、パトリックが自分のこと、そんな風に言う訳ないですよね。モモ博士からそれは辞書からはよくわからないけれど、「ダークホースとか、おそらく勝利を期待さ れていない、つまり優勝候補の反対語 、追いかける方、とか、挑戦者」という意味ではないかと教えていただきましたので、「挑戦者」に訂正させていただきました。

Sportymagsさんから新しい記事が届きました。

Patrick Chan: Interview: Thoughts about Yuzu’s NHK Performance
パトリック・チャン:インタビュー「ユヅのNHK杯での演技について」
https://sportymags.wordpress.com/2015/12/02/patrick-chan-interview-thoughts-about-yuzus-nhk-performance/

今日(
12/02/15)、私は、パトリック・チャンのメディア向け電話会見を聞く特権を得た。パトリックはボンパール杯とグランプリ・ファイナルについてどう感じているかを話す一方で、彼は先日のユヅルが世界記録を更新した演技についての質問を受けることは避けられないことだということを知っていた。

その最後の質問を待つまでもなく、パトリックは会見がまさに始まろうとするところで、自らそれについて切り出した。「もちろん、“僕が何を変えるつもりか、今、何をしようとしているか?”について質問があるのは当然だと思うよ。」そして、彼の答えはシンプルに「現在の構成を変えるつもりはない。」というものだった。

パトリックは言った。「僕はほっとしたんだ。ショート・プログラムにもう一つ4回転を加えても、ユヅは2つのすごい演技をやったということにね。」「スケーターたちやコーチたちの間には常に“もし、ユヅが計画している全てのことをやったら、どんな点数になるのか?”という疑問があった。そして、今、僕たちはそれを知ったんだ。」

それから、パトリックは言った。「ユヅの演技が僕を落ち着かせてくれた。それは僕が具体的に何に手を伸ばせばよいかを教えてくれるものだ。僕はその得点、またはそれを超える得点を目指すよ。ジャッジが何を求めているのかが明らかになる。」パトリックはその後、こう付け加えた。「僕は楽な気持ちでいるし、パニックにはなっていない。今は自分のことに集中できている。」と。

質問を受けて、パトリックはショート・プログラムに変更を加えることはないと答えていた。

一人のリポーターがパトリックに尋ねた。「ユヅの演技をライブで見たのかどうか。」と。パトリックは答えた。「他のスケーターの演技をライブで見ることは稀だ。土曜日の朝起きて、フェイス・ブック(ジェレミー・テンのだと思う)でいくつかのコメントを見たんだ。それからインターネットでスコアを見た。そしてユヅの演技をYoutubeで見たよ。ユヅは気持ちよさそうに見えたし、リラックスして、ホームにいるということを感じていたようだ。」

パトリックは今シーズン、競技に復帰することをよりエキサイティングだと感じていた。なぜなら今彼は挑戦者だと考えらえているから。あのNHK杯が終わって、ユヅは今後、常にあのレベルで滑ることを期待されている。パトリックはユヅがそのうち再び同じことをするだろうと考えていた。

誰もがユヅを見ている間、パトリックは「僕は落ち着いているし、冷静だし、休めている。僕は今なら何でも受け入れられるよ。ナショナルとワールドが僕の最優先課題だ。」

もちろん質問の中のひとつは、「ユヅに挑戦するために、プログラムを技術面でアップグレードする計画はあるのか?」というものだった。

パトリックの答えは、とても興味深く、公正なものだった。私は考えた。もしかしたら彼の「正確な」言葉を一語一語書き留められなかったかもしれないことも踏まえ、少し言い換えたいと思う。パトリックはもし、自分とハヴィエル(フェルナンデス)が、ユヅがやったような生涯最高の演技をしたら、どんな得点を得られるのかを見てみたい、と言っていた。それがプログラムを比較する唯一のフェアな方法で、自分はそのために何をする必要があるのかわかっていると。

パトリックは続けた。「自分のベストの(潜在的な)スコアさえわからなかったら、ただ要素をプログラムに加えていくということはできない。だから僕は今、すぐにパニックにはなったりしていないよ。」

パトリックはこうした質問をどう捌くかに関しては、慣れた競技者であると言える。彼はとてもオープンで、正直だった。パトリックの過去のおかしな発言を読んだ後で、パトリック自身からその全容を聞くと、なるほど、彼はとてもいい人だし、穏やかだ。彼はいろいろなことを考えているようだが、非常に整然とした考え方で今シーズンにアプローチしているように見える。

彼の言葉はこう締めくくられた。繰り返しになるが、そのことについては以前も語ったが、彼は何かを証明しなくてはならないとは感じていないと。パトリックは自分はまだオリンピックへの3年間の初期にいて、焦らず、だが戦略的にやっていきたいと言っていた。一つ一つの大会を受け止めて、グランプリ・ファイナルがどのようなものになるかを見て、成り行きに任せようと。

4回転サルコウへの取り組みについては・・・パトリックは今のところ挑戦する機会がなかったと言っていた。フリー・プログラムに2つめのトリプル・アクセルを追加するかどうかという質問もあったが、それには再び、パニックになって変更をするつもりはないと答えていた。グランプリ・ファイナルは何か新しい事にチャレンジする良い機会だとも言っていた。しかし、グランプリ・ファイナルまでは1週間ほどしかないので、あれこれ変更する時間的な余裕はない。

彼はまた、ボンパール杯の後で、あのようなハイ・レベルな大会で、ショート・プログラムで競技する機会を持てたことに感謝していると述べた。自分がとてもラッキーで、今自分に起きているような幸運は滅多にないことだという事を知っており、毎日感謝していると。あらまあ、誰か(多分、ユヅ)と似たようなことを言っているじゃない?

たとえ、若いスケーターたちが上位に上がってきて、世間がパトリックを数に入れないようなことがあっても、私はこのライバルたちの物語が続くのを見ることはエキサイティングなことだと思っている。

ではいつものように、ゴー・ユヅ・ゴー!ドキドキ!

御紹介:「忘れられないショパンのバラード」マトさんがロシアの皆さんのコメントを翻訳してくださっていますので、是非こちらからどうぞ(↓)
http://ameblo.jp/ru-skate-memo/entry-12102165530.html