私としては非常に珍しく新商品のレビューです。先週末到着しましたので、3,4日の使用期間です。


PRS-T1は、Readerの名の通り電子ブックを読むための商品です。手身近に言えば、紙に近い表示で、本が読めます、わからない言葉は辞書で検索できます、白黒ですが無線LANでネットが使えます、音楽が聴けます。そういう商品です。最大の特徴は、画面が電子ペーパーであることです。


ちなみに楽天を検索したところ現在一番安い店は以下の店でした。詳しく探せばもう少し安いかもしれません。


■商品概要http://www.sony.jp/reader/products/PRS-T1/ によります。


ディスプレイ 6型電子ペーパー(解像度 600×800ドット) 搭載16階調グレースケール
タッチパネル クリアタッチパネル(光学式)

内蔵メモリー容量/使用可能領域 約2GB/約1.4GB

インターフェイス microUSB、microSDHC、ヘッドフォン

オーディオ再生機能 対応

無線LAN 通信方式 IEEE 802.11b/g/n

最長5週間(1日30分読書時)
最長4週間(1日60分読書時

最長3週間(Wi-Fi利用時)

サポートファイルフォーマット(拡張子)
 電子書籍:配信コンテンツ(.mnh)、XMDF(.zbf)、ドットブック(.book)、EPUB(.epub)、PDF(.pdf)、Text(.txt)
 音楽:MP3(.mp3)、AAC(.mp4、.m4a)
 写真:JPEG(.jpg、.jpeg)、GIF(.gif)、PNG(.png)、BMP(.bmp)

重量 168g


■特徴


電子ペーパーなので紙のような読みやすさ。

 これが一番の特徴です。特長としては、電池の持ちがよい、読みやすい、目が疲れないことです。短所としては、動画など動くコンテンツ、動きの多い動作には向きません。


軽い。

 ノートパソコンは、500g以下のものは皆無ですが、こちらは170gを切っています。消費電力が少ないので電池が小さいのが軽さの秘訣でしょう。


シンプル。

 電子ペーパーですので紙の代わりです。本を表示する、ブラウジングができる、音楽が聴ける。それだけです。そういえば電子辞書にもなりましたか。本を読めば辞書くらい使うだろうということでしょう。青空文庫は言葉が古いので辞書は必要だと思います(青空文庫は読んでもらいたくないだろうけど)。


■購入動機


 SONYのポイントが貯まっていたのが直接の動機です。SONYストアですと3年補償が付きます。持ち運ぶ商品ですのでその方が良いかもしれません。→ソニーストアのPRS-T1のページ icon


 第2の動機としては、PDFを読みやすいデバイスが欲しかったことです。セイコーインスツルメンツの電子辞書(モノクロ液晶)や、超解像度モニターIBMのT221を購入したりしていろいろ試しました(こちらは当blogにレビューを書いています)。

 しかし、モノクロ液晶は解像度とコントラストが足りなさすぎて読めませんでした。カラー液晶は解像度が高い方が読みやすいですが、高解像度であってもどうしても目が疲れます。そこで、液晶以外のモニターを探していました。有機ELというのもありますが、バックライトではないですが、光っていることには変わりませんのでたぶんカラー液晶と同じだろうということで却下しました。そこで電子ペーパーを選んだわけです。


■レビュー


 やっとレビューです。写真1枚目は、外箱です。2枚目の写真にあるように非常に薄い箱です(一緒に写っているのは単三充電池です)。3枚目の写真の通り、中身は非常にシンプルです。iPhoneのような感動の対面ではありませんが、私は簡素なのも省資源で好きです。


masao_nakagami_2001のパソコン関係いろいろ
masao_nakagami_2001のパソコン関係いろいろ
masao_nakagami_2001のパソコン関係いろいろ

 付属品もシンプルです。タッチペンとケース、ケーブルだけです。冊子類も薄いものが何冊かはいっているだけです。説明書はPDFで本体に入っていました。「本書を削除してしまっときはサポートページ(リンク付き)からダウンロードできます」とPDFの中で書かれていました。消したら読めないし、リンク先にも飛べないじゃないかと突っ込みを入れたくなる情報です。わざとボケているのか、真剣なのか...わざとだろうな。


masao_nakagami_2001のパソコン関係いろいろ

裏面です。右下に見えているのがmicroSDHC端子です。蓋があるので勝手に飛び出したりはしません。
masao_nakagami_2001のパソコン関係いろいろ

マニュアル類。薄いものばかりです。

masao_nakagami_2001のパソコン関係いろいろ


 はじめに日時の設定があります。連続して数字が動くと動いているところの表示が乱れますので、液晶になれていると驚きます。1分ほどでOSが立ち上がります。


 下の写真のようなプラスチッキ-な筐体です。黒色のプラスチックで塗装はありません。前作PRS-650は、アルミと聞いていますのでそちらの方が高級感はあるのでしょうが、軽くなったので長所と捉えておきたいところです。プラスチック化は、無線LANのアンテナの都合もあるかもしれません。SONYのロゴの周辺とキーは金属(おそらくアルミ)です。裏面はゴム系の塗装らしく滑りにくくなっています。


 下は、インターへネット接続のリンクです。


masao_nakagami_2001のパソコン関係いろいろ

Googleモバイル

Google検索

Gmail

Wikipedia

All About

日本経済新聞

ぐるなび


の7つだけです。ぐるなびや日経はSONYがお金でももらったのでしょう。http://のところを自分のblogなどに変えればカスタマイズはできそうですが、まだしていませんのでできるかどうかわかりません。


 このあたりで、どこかで見たようなという気がしてきたのですが、やたらとソニーエリクソンのXpiria miniの画面に似ているのです。そこで、OSがAndroidであることに気づきました。


 下が、紙の印刷物との比較です。紙は、リサイクル率70%の低白色再生紙です。この紙よりはコントラストが若干低そうですので、100%再生紙に印刷したものと同じくらいだと思われます。表示は、紙と直接比較をしても非常に近いものがあります。この写真以上に、紙ではないという違和感はないと思います。ただ角度によっては若干てかります。

masao_nakagami_2001のパソコン関係いろいろ

 実は、PRS-T1の購入前に旧製品を店頭で触っていました。2,3分でしたので、Androidであることは気づきませんでしたが、ページをめくると一旦反転するのは理解していました。


 理解していましたので、私はこういうものだということで気になりませんでしたが、初めてですと気になるかもしれません。反転しないと残像が残りますので、電子ペーパーの「仕様」でしょう。


 使い勝手ですが、OSはAndroidですが、カスタマイズは殆どできません。できるとしても無理矢理接続先を変える程度でしょう。従って、通常のAndroid機のようにカスタマイズ前提で使おうとすれば不満だらけになるはずです。AndroidマーケットでFlashを無謀にもインストールしようとしましたが、インストールをはねられはしなかったものの入っている様にも見えません。インストールできても電子ペーパーの特性上、Flashが見られるとは思えませんが。


 しかし、この機種を選んだ時点で、動画は切り捨てているはずですので、意外とカスタマイズの必要性はありませんでした。3台目マシン(3台目ケータイ?)なので必要ないだけかもしれませんが、2台目のケータイとして使うのも有りかもしれません。その場合は、来月発売のPRS-G1を選んだ方が良いでしょう。


 Yahooのトップページを表示させてみました。疑似解像度ですが、意外に読めます。この写真は文字が読めませんが、実際は読めないということはありません。読めますが小さすぎるという感じです。記事を読む場合は中段を拡大すれば良いので、iPadの様に使えると思います(iPadをまともに触ったことがないのは内緒です)。


masao_nakagami_2001のパソコン関係いろいろ

 ちなみに、タッチセンサーはレーザー式だそうで、完全に触れなくても反応します。軽く触れれば十分ですので、保護シートは必ずしも必要ないかもしれません。私は今のところつけていません。また、反応に今のところ不満はありません。


 追記 後ほど100円ショップの保護シートを付けてみましたが、無い方が紙に近い感じで読みやすいと思います。付けても目が疲れたなどの変化はないですが、あまりメリットはない様に思います。砂のついた手で触る、移動時にケースに入れないなどをしなければ、保護シートは必要ないかもしれません。敢えて保護シートを付けるのであれば、非光沢がお勧めです(100円ショップにないのが問題ですが...)。


 比較としては、対抗馬のkindle4がメモリー増設不可というのが決定的でした。microSDHC 16GBを入れて使っていますが、kindle4も含めて本体の2GB弱では心許ないと思います。microSDHCは32GBまでありますが、意外と検索は速いので本が貯まれば32GBを入れても十分使えそうです。

■便利な点


 電池切れの心配がない、雑音がない、熱もない、画面が光らない。読書に集中することを考えると、これらに付きます。

 まず、駆動時間です。13時間など十数時間のノートパソコンはありますが、何日という日数単位のものはありません。ページを変えなければ電気を消費しないだけのことですが、電池の持ちを気にしなければならないのは、そのこと自体が、本を読むのに集中できない要因ですので、電池を気にしなくて済むのは本を読む上で非常に有効です。


 電車の中でも試しに使ってみました。2時間弱の行程でノートパソコンを使ってPDFを読んでいると目が疲れて寝てしまうか、集中力を切らしてやめてしまうのが常でした。それに対し、PRS-T1は、紙の本を読んでいる程度にしか疲れませんでした。電子ペーパー様々です。なお、片手が荷物でふさがった状態で電車を待っている間も読んでいましたが、片手でページをめくれるのはかなり便利です。168gですので、単行本とそれほど変わらないでしょうから、単行本との比較では重さのメリットはないかもしれませんが、片手でめくれるのは便利です。


 PRS-T1は「電子ブックリーダー」ですが、無線LANが搭載されており、意外とネット検索などに使えます。画面はケータイよりも広いですし、モノクロとはいえ光らないので目が疲れません。ケータイよりは大きいので、巨大なポケット以外には入りませんが、読むには大きめが便利です。モバイルパソコンの1/5かそれ以下しかの重さしかありませんので、片手でも疲れません。そうした特性を生かせば、電車で通信機能を使うのも現実的に思えます。


 基本見るだけですので、保存などには向かないという制限はありますが、auの3Gに接続し放題で月に580円という格安プランは他にはありません。私は、日本通信(b-mobile)の最遅プラン980円に加入しているので、Xpeliaで通信し放題なので3G内蔵モデルのPRS-G1にはしませんでしたが、ネットを見るのと、調べ物と、gmailやgoogleカレンダー、路線検索を使う程度であれば、月々580円は非常に魅力的です。モノクロですのでカラーで何色なのやらさっぱりわかりませんので、ファッション系のページなどのカラーでなければならないコンテンツは全く向きませんが、文字主体のコンテンツはそれほど無理なく見られます。


 3年後くらいにもう一度買うことがあり、580円の条件が同じならば、私はおそらく3Gモデルにするでしょう。Xpeliaは、馬鹿みたいに電池を食うので、長時間使えないのです。おそらく、PRS-G1の方が遙かに長持ちでしょう。計測してはいませんが、無線LANで10時間程度は使えるように思えます。


 一昔前のパソコンは、600dpiのPDFを読ませると、展開に時間が掛かり、延々と待たされた後表示されるというものでした。Androidなので、RISK CPUだと推察しますが、現在のCPUとしては非力な部類であろう割には、表示は待たされません。私の利用するコンテンツは、主に、JPEG 600dpiの自炊のPDFですので、その点で、非常に評価できます。


■表示能力


 表示能力ですが、800x600ですので解像度は高いとは言えません。解像度に関しては旧型のレビューなどが各所にありますので写真は取りませんでした。紙との比較が上にありますが非常に紙に近いと思います。TN液晶は言わずもがなで横から見たりすると色がめちゃくちゃになりまともに読めませんが、電子ペーパーには視野角は関係ありません。白黒なのも関係あるかもしれませんが、解像度の割に読みやすいと思います。


■音楽について


 SonicStageでCDからmp3をつくり転送しました。音質はポータブル機としては問題ないレベルだと思います。中華パッド(iPadの偽物もしくは類似品)のように酷い音ではありません。音質については、十分にWalkmanなどの代わりになります。どなたかがどこかのホームページで、ノイズキャンセル機能があると本に集中できそうと書いていましたが、その発想も有りだと思います。


 ただ、私は、電池容量が小さいように思いますので、電池の寿命も考慮して音楽機能は充電中以外使っていません。電池を大きくすると重くなるのでナンセンスだと思いますし、難しいところですね。音声機能が無くても良いかもという発想がkindle 4でしょう。おかげで、読み上げ機能が無くなってしまいました。


 「自動化は、二流のプロを不要にすることだ」と私は考えます。kindleの読み上げは結構流暢だと聞きましたが、二流の声優の代わりに読み上げてくれれば、その機能も便利だと思います。ロボット声程度の完成度なら、聞いていて疲れますので私は要りませんが、数年後の将来、二流の声優の代わりが実現する可能性があるのでしたら、kindle4のように音声機能を切り捨てない方が良さそうです。


■不満な点


 購入前からわかっていましたが、解像度が低いと思います。800x600はいわゆる「自炊」派には、ギリギリ使えるといったところです。ただし、許せないというレベルではありません。1ページがA5の本(普通のハードカバー)をPDFにして使っていますが、小さくなるだけで読めます。ただし読めるか読めないかといえば読めるというレベルです。読めるので「可」ということです。美しく表示できるわけではありません。


 私としては、1600x1200くらいになればうれしいといったところでしょう。しかし、市販の電子本が普通に違和感なく読めるので、メーカーとしては、e-inkのカラー版か、モノクロのまま高解像度版かどちらを目指すかといわれるとどうなのでしょう?メーカーとしてはカラー化を選択するかもしれません。私は、モノクロでかまわないから高解像度をよろしくと言いたいところですが、カラー化の方が訴求力がありそうですので...


 反転については慣れました。反転しなければその方が読みやすいと思いますので不満と言えば不満ですが、致命的な欠陥とも思いません。下手なことをして、消費電力が増える方がデメリットが大きいと思います。


 辞書ですが、大辞林、ジーニアス英和、New Oxford英英辞典が入っていますが、切り替えが手動です。電子辞書のように横断的に検索できた方が便利です。また、kindle4と約10000円違うこともあり、もう少し辞書の数を増やしてくれるとありがたいです。現状でも最低限の電子辞書にはなりますが、電子辞書の代わりとはいきません。電子辞書ではないので難しいのでしょうか。


 価格についてですが、下で比較しているように、amazon.comのkindle4は約10000円であるのに対し、約20000円は少々高いと思います。辞書が入っていたり、音楽が聴けたりしますので一概には言えませんが、付加機能を加味してもやはり高いと思います。


 忘れていましたが、青空文庫などのekbファイルには対応しておりません。どこかにコンバーターがあるかもしれませんが、結構不満です。無料の本を読まれては、コンテンツ商売の商機を失うのはわかりますが、ユーザーと利害が対立するところなのでしょうか。しかし、なるべく多くの形式には対応して頂きたいものです。


 大したことではない様に思える方も居るでしょうが、私としては無線LANがプロキシ経由で使えないことが最大の使いにくさです。androidの制約だと思いますが、是非使えるようにしてもらいたいものです。


■競合商品との比較


amazonのKindleとの比較

詳細は、以下にありますので概要だけ。


Amazonの第4世代「Kindle」試用レポート
~日本からも1万円以下で買える電子ペーパー端末

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/feature/20111006_481798.html


共通点

6型電子ペーパーで解像度も同じ。

ソフトウェアキーボードのみ。

WiFi802.11b/g/n搭載。

重さもほぼ同じ(170g程度)。


kindle4の違いとしての特徴

安い(約10000円)。

amazon.co.jpではなく米国のamazon.comでのみ買えること。

ソフトウェアキーボードが日本語対応ではない。

microSDHC端子が無いので約1.3GBしか使えない。

音楽が聴けない(前機種の読み上げ機能は使えない)。

日本語表示がたまにバグる。

書体が汎用(ゴシック)

米国の書籍は、世界中に販売している著作権保護されているものは買えるが、米国外には販売していないものだと日本からは買えない。

OSはLinaxらしい。


 最大の特長は、安さでしょう。また、洋書を読むならkindleの方が向いていそうです。一方、最大の短所は日本語表示のいい加減さです。どこかのサイトで芥川龍之介の鼻を表示させていましたが、「鼻」がバグって「・」かなにかになっていました。タイトルから文字化けすると興ざめしそうです。フォントがゴシックか明朝くらいでしたが汎用フォントに見えましたので、本としての風合いはSONYの方が出ていると思います。そして、致命的なのはメモリー容量です。1.3GBでは、漫画本では数十冊で満タンになってしまいます。それでは、本棚を持ち歩くと言うより、本を籠で持ち歩く程度です。商売としても100冊程度しか入らないのでは問題だと思うのですが...


■まとめ


 SONYの誰かが発表会で、かゆいところに手が届く商品になったとおっしゃっていました。確かに、カスタマイズなしで、致命的な欠陥のない商品だと思います。コンテンツが増やせないとか、日本語がたまに化けるといったkindle4の問題はありません。それらを気にしない方は、kindle4の方が安いので、そちらを選んだ方が良い気はします。


 kindle4でもおそらく当てはまるのですが、本やPDFなど基本的に動かないコンテンツを読むなら断然電子ペーパーがおすすめです。液晶と比較すると、目の疲れの違いと、電池の持続時間の点で、明確なメリットがあります。


 私は近眼なので1ページを丸々表示させても苦になりませんのでそうしていますが、現物の本より小さくなります。一方、老眼などで小さな文字が読みづらくなったという方は、拡大することができますので、それはそれで便利だと思います。目がしょぼしょぼしたり、肩が凝ったりということも今のところありませんので、やはり紙のような表示が体に優しいのでしょう。


 本も辞書も持ち歩かなくても1枚で済むということが、思った以上にメリットでした。過去の商品は、概念だけ先行して実際は使えませんでした。初期の電子辞書も紙の辞書を引くのとどっちが速いんだかという、鈍くて見づらいものでした。電子化して耐久性が劣っただけでは?などと思ったものです。そのような代替できない代物から、電子ブックもやっと置き換えても使えないというレベルは脱したと言えそうです。逆に言えば、まだまだ改良の余地はあるということです。


 私としては、ケータイでさえ、動画を見ないのであれば電子ペーパーにしてしまっても良いとさえ思い始めています。液晶に比べると反応が鈍すぎるとか、耐久性はあるのかなど、問題は多々あると思いますが、電池の持ちだけでも将来性は感じられました。訴求力が白黒にはないという不幸はあると思いますが、そのことで未来が閉ざされないことを願っています。


 次の機種に一番望むことは、高解像度をお願いしますということです。モノクロ印刷と比較して一番物足りないのは解像度だからです。紙の置き換えが何の役に立つとも言えますが(私もそう思っていました)、本をめくること、枚数があると嵩張り、重いこと、大きく見たいときに印刷し直す手間など、意外に紙のデメリットの多いことに気づかされました。古文書の保存性能などの例を挙げれば当然ですが、紙のメリットがなくなったとは全く思いません。しかし、1年以内に持ち歩く必要がなくなるある意味資源の浪費に近い紙に限定すれば、電子ペーパーの方が便利なのではないかと考え始めている次第です。


 おそらく、電子ペーパーの寿命が短いといった欠陥がなく、改良されていれば、私は次も購入すると思います。ノートパソコンの2台目やケータイの2台目としては、液晶とは毛色が随分違いますので、大変魅力的だと思います。1台目でとしてこれだけでネット環境を満たそうとか考えるとかなりの妥協を強いられそうですが、2台目需要としては選択肢に入れても良さそうです。その場合は、せっかく安くケータイ機能が使えますので3GのついたPRS-G1がおすすめです。繋がらないとかいったことがないのがお勧めの前提ですが、auのケータイを使ったことがないので、電波の程度は私にはわかりません。auが使えるのであれば、便利だと思います。


 なお、PRS-G1ですが、発売前にソニーストアで購入宣言して購入すると1000ポイント(1000円分)が付きますし、3年補償になりますので25800円ですが一番条件が良さそうです。

ソニーストアの商品説明 PRS-G1 iconPRS-T1 icon


 書き忘れましたので加えておきますが、電子ブックが40冊程度入っています。立ち読み版と言うべきですが、それなりに楽しめます。電子ペーパーの見やすさと字体の本としての違和感のなさを確かめるには十分だと思います。


追記 別に私の意見など聞きたくないかもしれませんが、小型の電子辞書やポメラは、乾電池(ニッケル水素電池)駆動です。単四1本で駆動できるなら、その方が便利な気もしています。私が、MP3プレーヤーなども含めリチウムポリマーの互換性の無さが嫌いなだけかもしれませんが、電池が尽きたら予備を使える安心感が私は好きですのでそのように考えます。