私の病気について、術後の闘病生活がどのようなものだったのか、
思い出しながら少しずつ書き留めて生きたいと思います。
「手術の日」については以前書きましたので、いよいよ闘病生活のはじまりです。
手術の翌日にはあっという間に大部屋に移動されてしまいました。
朝、目が覚めるとそこは6人部屋で、全員が前日に手術をした方でした。
ただし、ここで他の5人と私の状態で大きな違いが。
私以外の5人は、全員肺がんの手術だったようで、
内視鏡手術だったのかどうかはよくわかりませんが、
とにかくみんな手術直後とは思えないほど普通にご飯を食べて談笑し、ててくてく歩く・・・。
かたや私は鼻にチューブが挿された状態で、声を出すこともできず、
ただひたすら天井と外を眺めるのみ。25cmほど開腹したので痛みも尋常ではなく、
「痛い!痛い!」と心の中で叫ぶ状態。とにかくどうすることもできずにいました。
国立がんセンターでは、手術跡が癒着しないよう、手術の翌日には歩行訓練を開始するそうです。
早速私も訓練開始。
しかし、腹部の痛みと極度の貧血で、ベッドから車椅子に移動しただけで倒れてしまいそうでした。
…結果、あえなく断念。
午後からは家族が面会に来てくれました。
このとき、術後初めて、ちゃんとした意識の中で家族と会話できました。
生きてる・・・と改めて実感したのもこのときだった気がします。
手術直後からだと思われますが、背中からはモルヒネを注入している状態でした。
それでもどうにもこうにも痛くて、くしゃみもできないし声も出せない。なにもかもが激痛でした。
こうして私の闘病生活は始まったのです。
---------
今日もみんなが健康でありますように。
葉奈