人種
「人種」について、本当に意識をしたのはいつだったろうか。
肌色や身体の違い、文化や習性の違いのある人が世界にたくさんいること。
そんなことは、もちろん知識としては幼少の頃から理解していた。
しかし、自分自身が他人から異なる人種だと思ってみられること。
異人、外人だという態度で対応されることは大人になるまで経験していなかった。
僕は外国で暮らし外人として扱われる、そんな経験をして始めて「人種」というものを心から意識、実感した。
そして、自分の容貌を客観視することも。
日本で外国人を見るとき、何も知らない子供は「あっ、アメリカ人」と思ってしまう。
同じように、アメリカで僕を見る何も知らない子供は「あっ、中国人」と思ってしまうのだ。
何のために「人種」があるのか。
自分とは異なる考えが世の中には人の数だけあること。
それをはっきりと認識するためにあるのではと、僕は思うのである。
日本だけにいると、異端分子を認めにくい環境に馴染んでしまう。
本当は、人種が同じでも人それぞれが全く異なる次元に生きているのに。
それぞれが正しく、決して他人の行動には介入できないのに。
Junta de cuatro, junta del diablo.
「風と共に去りぬ」のアメリカ―南部と人種問題 (岩波新書)/青木 冨貴子
¥777
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肌色や身体の違い、文化や習性の違いのある人が世界にたくさんいること。
そんなことは、もちろん知識としては幼少の頃から理解していた。
しかし、自分自身が他人から異なる人種だと思ってみられること。
異人、外人だという態度で対応されることは大人になるまで経験していなかった。
僕は外国で暮らし外人として扱われる、そんな経験をして始めて「人種」というものを心から意識、実感した。
そして、自分の容貌を客観視することも。
日本で外国人を見るとき、何も知らない子供は「あっ、アメリカ人」と思ってしまう。
同じように、アメリカで僕を見る何も知らない子供は「あっ、中国人」と思ってしまうのだ。
何のために「人種」があるのか。
自分とは異なる考えが世の中には人の数だけあること。
それをはっきりと認識するためにあるのではと、僕は思うのである。
日本だけにいると、異端分子を認めにくい環境に馴染んでしまう。
本当は、人種が同じでも人それぞれが全く異なる次元に生きているのに。
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