老修道士 | 粗土ログ

老修道士

今月、知り合いの老修道士が一人、日本を去って母国で老後を過ごすことになった。

彼は1950年にカトリックのある修道会から派遣され、日本での青少年教育に従事してきた。

もう60年以上も、この国で働いている。



彼が日本に来た時代、ヨーロッパから日本にまで来るということは修道士にとってはまだまだ命がけの行為であった。

今回、生きたまま母国に帰ることについては、安堵感と共にやや心残りがあるとのこと。

宣教のために命を捨てたはずなのに、この日本で死ねなかったという思いである。



今の時代、使命を感じて行動する人は少ない。

宗教もイデオロギーも何もかも信用できない時代である。



命を懸けてでも信じるものがあるという幸せ。

そんな幸せを持てる人がうらやましい。

Más vale a quien Dios ayuda que a quien mucho madruga.



宣教師ザビエルの夢―ユダヤ・キリスト教の伝統と日本/白石 喜宣

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