サンシャイン60の非常階段 | 粗土ログ

サンシャイン60の非常階段

日本の巨大なビルに登ったことも思い出した。

池袋の巣鴨拘置所(巣鴨プリズン)跡、1978年に建てられたサンシャイン60。

竣工当時は東洋一の高さを誇っていた。

その名の通り60階まである。


そのビルがオープンしてすぐ、当時高校生だった僕は友人と2人で池袋に行き、そのビルの最上階を目指した。

階段で、しかも走って。


一般用の階段はないので、非常階段に侵入して一気に駆け登る。

60階まで順調に辿り着いたのだが、非常ドアを開けてフロアーに出ると警備員が待っていた。

「そこで何をしている!」

事情を説明すると、

「それはすごい! 一階までエレベータで送ってあげるよ」

きっと、このビルでそんなことをしたのは僕らが初めてだったのだろう。

逮捕されるのを覚悟していたが、ほめられてしまった。


少年の日、こんなことばかりしていた。

そんなお陰で、今の訳の分からない若者にも僕は寛容になれるのかもしれない。

Hombre de barba, hombre de valor.


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