2010年9月に引き続き、2度目の開催となりました築地エリアのオルガンリレーコンサート。
カトリック築地教会、聖路加国際病院礼拝堂、築地本願寺の3つの宗教施設が、
宗派の違いを超えて「風琴(オルガン)を持っている」という共通項を持つご縁から、
オルガンを中心としたチャリティーコンサートが企画され、第2回目を迎えることが出来ました。
私は1回目も参加していまして、日記も書いてました。前回の様子はこちらを。
もちろんこの3月に開催したと言うことは、東日本大震災の被災者を思ってのことです。
会場では震災遺児への支援を目的に募金を行い、あしなが育英会へまとめて送金しますと言うことでした。
それから、3月20日は地下鉄サリン事件が起きて丸17年という日でもありました。
多くの被害者を治療した聖路加病院、多くの傷ついた人が駆け込んできた本願寺。
あの日の記憶がまざまざと蘇るようだと本願寺のお坊さんがお話しされていたのが印象に残りました。
前回、会場のキャパシティの問題で入りきれずに聴けなかったアクシデントも、今回はカトリック築地教会と聖路加の演奏会を、相互入れ替えの整理券方式にしたことでスッキリ解決。
時間ギリギリまでゆっくりランチを楽しんでから会場に向かうことが出来ました。
私は前回と同じ順序・築地教会→聖路加→本願寺の順に巡るチケットを入手。
整理券配布の30分ほど前に聖路加に行きましたが、すでに並んでいる人もいて、このイベントへの関心の高さが伺えます。
聖路加の隣の築地川公園には、早咲きのさくらの木があるのです。
整理券ゲット後は、1つめのカトリック築地教会の開演まで時間があったので、
公園で写真を撮ったり、友人とランチしたり。
築地教会ではハルモニウムの演奏、レクイエムやサルヴェ・レジーナの合唱、ちびっこたちの可愛い手話付きのうたを聴きました。
聖路加では「深き淵より」をテーマにオルガン演奏、聖書の朗読、上田司祭のお話を聴き、ともに聖歌を歌いました。
あー、やっぱりこれ大好きだー、バッハのプレリュードとフーガBWV543!!
聴きながら色々な思いが頭の中を巡る。
夕の祈りでしょっちゅう通っているせいか、やはり何となくここに来ると落ち着きます。
帰りには演奏者のお一人、我らが小野田良子さんともお話しできました。
築地本願寺では、ここでないと聴けない感じの仏教世界をオルガンを使って表現した音楽たち。
オルガンソロや、メゾソプラノ独唱。初めて聴くのに懐かしいような、不協和音は雅楽の笙の響きに通じるような。。。実に面白いです。
そして、本願寺のお坊さんが吹くファゴットに、奥様のヴァイオリンと小島弥寧子さんのオルガンというトリオ。
G線上のアリアは大好きな曲ですーっと心が解放されたし、コレッリのフォリアも素敵でした。
終演後に3会場の代表者からそれぞれ、メッセージがお話しされました。
どの方のメッセージにも共通していたのは、
「生かされている命を、ともに支え合って生きていこう」
「いまここにある、ありふれた暮らしこそが恵みであるということを常に憶え、感謝の気持ちを持ち続けよう」
「自分だけが良ければいい、という人が増えれば争いはやまない、『ありがとう』『お陰様』の気持ちを大切にし、また次の世代へ伝え続けよう」
といった内容です。
この企画、是非続けて欲しいですし、次回があったら必ず行きたいです。
また、チャンスがあれば当日何かお手伝いとか出来たらいいなぁとか・・・畏れ多くも思ってしまいました。
帰りには一緒に行ったJuriwoh!さんと久々のデニーズオフ。
充実した演奏会巡りのあとの甘味はしみるぜー!!(笑)