スペインというだけでなんとなく
気分上昇しちゃうのだけど
加えてこのラベルデザイン。「↑」アゲアゲ~。
キャップシールにもこれでもかと。(↓写真右上)

ワイン名 "Campo Arriba" の
campo は「場所」、arriba は「上」という意味。
ワイナリーの理念や栽培地などを考慮すると、
一見カジュアルなこのワイン名&ラベルデザインには
実は深い意味が込められていそう。
コルクに刻印されているイラスト「根っこ+ボトル」
(↑写真左下)も面白いと同時に意味深な感じ。
ワイナリーについては
詳しく書いてくれているサイトを発見したので
こちらを参照されたし。→ ★
ちなみに、写真にデカデカと写っている金色ラベルは
日本の酒屋さんがつけたものだけど、
ワインラベルの右上にあるマークがもとであって、
ドイツのワインアワードで金賞を獲った証だそうな。
私個人としては(ワインでもその他音楽や本などでも)
受賞歴というのはあまりアテにしてないんだけどね。
(自分の嗜好が多数派とズレている自覚があるから)
それから、スペインの格付けについて。
VP (Vino de Pago) 単一ぶどう畑限定高級ワイン
テロワールが突出している単一畑から生産される
個性的な高級ワイン。
DO、DOCに認定されていない地域の畑でもよいが
品質はDOCの規制に準じている必要がある。
DOCa (Denomination de Origen Calificada) 特選原産地呼称ワイン
DOワインの中から昇格した高品質なワイン。
DO (Denomination de Origen) 原産地呼称ワイン
特定の地域で栽培された認可品種を原料とし
厳しい基準に基づいて生産されたワイン。
現在は60余あり、スペインの高級ワインの中核を担う。
VC (Vino de Calidad con Indeication Geografica) 地域名称付き高級ワイン
特定の地域で収穫されたぶどうを原料とし
その地域性を表現したワイン。
このカテゴリーで5年以上の実績を積むと
DOへの昇格を申請できる。
VT (Vino de la Tierra) 地方ワイン、カントリーワイン
フランスのVdP=IGP(地理的保護表示ワイン)に相当。
VM (Vino de Mesa) テーブルワイン
格付けされていない畑で生産されたワイン、
異なる地方のワインを混入して造ったワインなどで、
地域名、ぶどう品種、収穫年の表示は許されない。
*DOP (Denomination de Origen Protegida) 保護原産地呼称ワイン
上位4カテゴリーを総称してこう呼ぶこともある。
*VE (Vino de Espana) スペインワイン
安価な輸入ワインと区別するため2006年に新設された呼称。
厳しい基準と一言で言うけれど、その内容はというと、
原産地については、ぶどう栽培面積、地域の境界限定、
栽培ぶどう品種、植樹密度、収穫量、かんがいの規制など、
ワインについては、収量、醸造法、使用ぶどう品種、
アルコール度数、総亜硫酸量、揮発酸度、官能試飲検査など、
実に多くの細かい基準がある。
スペインのぶどう栽培面積は世界一なのに
生産量は世界第3位にとどまる理由のひとつは
この厳しい基準・規制措置から。
おおらかでテキトーな印象の強いスペインだけど
やるときゃやるのね。
世界的なスポーツ選手(サッカー、F1、テニスetc)もゴロゴロいて
サフラダファミリア建設に平気で何百年もかけるとか
(流血)牛追い祭りや(町中赤染)トマト祭が健在とか、
確かに、秘めたポテンシャルは凄いというか
ツボにハマッたときのスペインて凄まじいと思う。
ちなみに今回飲んだワインは DO ということで
安い(ネットで800~1000円前後)のに上質だよ!
さて、ここまででいい加減長くなってしまったので
今回はこれにていちど切ることにしよう。
続き(テイスティングメモ)は次回!