なんとぶどう畑で小さな羊を飼っているんだって!
下草を食べてもらい、フンは肥料になる、
小さい羊でぶどうには届かないから
せっかく実ったぶどうを食べられちゃう心配もない、
環境にも優しいってことで一石三鳥のワイン。
働き者の羊ちゃんたちに育てられたピノ・ノワールは
どんなワインに変身してるんだろうね?

ベビー・ドール ピノ・ノワール 2013 マールボロN.Z.
生産地:ニュージーランド マールボロ地区(南島北端)
生産者:イーランズ・エステート
(N.Z.=carbon zero=循環炭素を増やさない
カーボンゼロの認証を取得したワイナリー。)
品種:ピノ・ノワール
色・粘性:とても明るいレンガ色、粘性は中~弱め
香り:柑橘類の皮のような苦味を含んだフルーティな香り
醤油を使った煮物のような香り
桃のようなとろりとした香り
僅かに厩っぽい香り(馬などの動物の体臭、草、フン?)
ボリューム:軽い◯◯●◯◯重い
タンニン:控えめ◯◯◯●◯強い
甘味:ドライ◯◯●◯◯甘い
酸味:まろやか◯◯◯●◯シャープ
果実味:スパイシー◯●◯◯◯フルーティ
とろりとしたピーチ風味の甘酸っぱいアタックは
最後まで長続きする。
次にベリー系の風味、パイン風味が順次やってきて
僅かな渋味と苦味でフィニッシュ。
一連の流れを穏やかな甘味が支えている。
ほとんどの料理と合うが、
チョコレートと合わせるとワインの苦味が立ってしまう。
アボカド、ミニトマト、豚肉のピカタ、ミートローフなど
と合わせると、新しい味わいを楽しめる。

ピノ・ノワールをテーマに飲み比べた今回、
甘味があるベビードール(NZ産)の方が私好みだった。
でもピノ・ノワールってとても若々しくて甘酸っぱくて
汚れを知らない少女のような味わいなんだね。
今までよく飲んできたカベルネ・ソーヴィニヨンとは随分違う。
ぶどうの違いがハッキリわかって面白かった。
ワイン通の上司Hさんによると
熟成が長くハイクラスなピノ・ノワールになると
チャーミングなだけでなく
隠微なニュアンスも加わるんだって。
いつか飲んでみたいわ・・隠微なワイン。