□ワンコの強制補給の仕方
ここでは、特に子犬を対象とした、離乳食等の強制補給の仕方を紹介します。
成犬は、食事から摂取した血糖値を維持し持続する事が可能ですが、
(但し、成犬でも、おわゆる極小のようなタイプの子は例外です)
小型犬の子犬は、低血糖を起こしやすく、特に、環境の変化などによりストレスがかかり、食が細くなることにより
摂取したエネルギーと消費エネルギーの調和が取れなくなることにより低血糖を起こしてしまいます。
また、それを気づかずにいたり、ほっておくと死亡もしくは重体に陥り、小さい子ゆえに助かってもなかなく回復に時間がかかります。
つまり、そう成らぬよう予防が一番なのは、当然ですよね。。。。
しかし、大ママからしたら常識・・・
当然承知の事と思っている事が残念ながら、ご説明しても尚、その重大さ、
もしもの時の大変さに気づいていただけないのか、あまり大きな事ととらえていただけない方が中にはいるようで・・・
大ママは時々、「えさを食べてくれない」といった、相談をお受けします。
色々、混ぜ物をしてやってみて下さい。というと・・・
「食べました!!」・・・・これで、解決するうちはまだ良いのですが・・・
「どれぐらい食べましたか?」の大ママの質問に、3,4粒(もちろん、超小型犬用フードのですよ)・・・
これは、食べたとは言いません。
では、仕方ないので、ニュートリ(栄養剤)を5~6cmは与えてください。
と指示すると・・・
1日殆ど食べていない子に、指示した時だけ、一度だけ与えたので、もう良しと思っていたと・・・
大ママはよく人間に例えてお教えします。
何故かというと、大ママにとって、わんちゃんは、言葉で伝えることのできない人間の赤ちゃんとまったく一緒だと思っています。
人間の赤ちゃんが、一日中殆どミルクや離乳食を食べなかったらどうなりますでしょうか・・・
また、そんな子をほって於きますか?
また、ほんの少しだけとか・・・一日の内一回だけのミルクの摂取や食事で、大丈夫と思いますか・・・
人間の赤ちゃんも日に何度も食事(ミルク)をしますよね!!
そう考えると殆ど食べなかったり、日に1回だけしか食べないような日が続いたら子犬は、どうなってしまうかは・・・
大ママは恐ろしくて考えたくもありません。
でも・・・何やっても食べてくれないんです・・・というご相談も耳にします・・・
大ママいわく・・・
食べないのではなく食べさせるのです!!
いやがってるのに、可哀想・・・と、おっしゃる・・・大ママからすると・・・???な、その前にまずあなた自身が問題!!という、
お方が残念ながら中には、いますが・・・
可哀想と言って、その子にもしもの事が起きてしまったらもっと可哀想に決まっていますよね!!!
殆ど食事を取らない場合は、強制補給はやむ得ない選択と大ママは考えます。
ちょっと話はそれますが・・・
人間の看護士をしている大ママの友人から先日お聞きした本当のお話です・・・
ある赤ちゃんが高熱を出して連れてきたママさんが、診断後後赤ちゃんに点滴の処置をしようとした際、
もちろん赤ちゃんですから暴れますし、血管も細く静注が大変なわけで、看護士さん達に押さえつけられていたら
可哀想だから、点滴をしないで下さい。と、赤ちゃんのママさんが言ったそうです。
当然、お医者様から、こんこんと大目玉をくらったのは言うまでもありませんよね!!!
そこで今回・・・
強制的に、
えさを食べさせる方法をご紹介します
ちなみに、今回は、
ゴールドちゃん(現時点で、自分でちゃんと食べて心配ない子ですが、モデルをしてもらいました)に撮影協力して頂きました。
これは、退院サポート(ロイヤルカナン療養食)の缶詰にブドウ糖を振りかけたものを
30g(体重500g前後のワンチャンの1回の食事量です)を、大ママの場合、ラップに包んで冷凍保存してあり、
使う分のみを自然解凍して湯煎して暖めたり、レンジでチンして与えます。
ふやかしたフードも同じグラムの目安で良いかと思います。
ドライフードだと、体重500gの子には、このグラム数は多いです。
また、食事をあまり取らない時は、胃が弱ってる可能性が大きいので、
必ずふやかしたフードもしくは、この缶詰のようにペースト状になったものの方が、与えやすくまた、胃の負担も少なくて済みます。
これを、
少なくても日に3~4回与えましょう。
まずは、手の平で頭部を包み、中指、薬指、小指(こちらは、後頭部下、首の後ろに引っかけて固定)で、
しっかり固定して、親指と人差し指を口の脇から強引に押すと必然的にお口を開きます。
そして、指が邪魔で、お口を閉じることができません。
特に、指の位置をご確認下さい。
半分程(これについては、手慣れていない方は少量から始めたほうが与えやすいかと思います)えさをのせ・・・
お口の中に入れる寸前
なるべく、舌の奥の方へ入れるようにします。
手前に入れるとすぐに吐きだしてしまいます。
次に、親指で、スプーンから、えさを出来るだけ喉の奥に入れるようにします。
この時に、気管に誤飲させないよう、注意をして与えて下さい。
頭部を、手でしっかり固定してる事により、子犬が下半身をクネクネして暴れても強制補給で可能です。
この時、特に薬指、小指をしっかり固定すると決して子犬の頭部から指が外れません。
きちんと、お口の奥にえさを入れる事ができたら、すぐにお口を閉じらせて、大ママの場合は
スプーンを持っている方の、開いている小指で首の下を押さえ、吐き出せないように、ゴックンさせます。
皆様のご参考になれば幸いです・・・
ワンコちゃん皆が、元気に育ち、幸せになれますように・・・