クロム(Cr)、銅(Cu)、ひ素(As)を含んだCCA処理木材(瓦礫)を燃やすと、全員がヒ素中毒 | 乖離のぶろぐ(*´∀`)吸い込んで応援
http://www.yamatokankyo.co.jp/business/dismantle.html
CCA処理木材って・・・・何?
CCAとはクロム(Cr)、銅(Cu)、ひ素(As)の元素記号の頭文字をあわせて略した薬剤名で、この3つを主成分とする木材防腐剤です。
このCCA薬剤で処理された木材は昭和40年頃から現在までなんと年間30万~40万立方も使われていて、1960年台以降建築した家屋に使用されています。だいたい築30年~40年といったところでしょうか・・・・

・・・・・だから?何?
解体対象になる家屋は、ほとんど築30年~40年程度のものです。解体した際にCCA処理木材が出現する可能性は大きいです。このCCA処理木材なんとクロム、銅、ひ素が含有量の5~10%溶出する可能性があり安易に燃やすことも埋立することも困難です。その為資源利用を制限されており、非常にやっかいな産業廃棄物なのです。対象となる家屋の解体の際には是非CCA処理木材か否か調べることをお薦めします。

(゚ω゚)これは危ない予感・・・・

http://www.fpri.hro.or.jp/manual/cca/cca.htm
CCA処理木材分別の手引き
林産試験場 企業支援部 普及調整グループ
電話:0166-75-4233(内線414)
FAX:0166-75-3621

http://www.fpri.hro.or.jp/manual/cca/cca_tebiki.pdf
CCA木くずの処理
・CCA木くずの処理については、適切な処理施設で焼却または埋立処分を行なわなければならない。
CCAの使用が疑わしい場合についても、これと同様に処理する。

(゚ω゚)特別な処分方法があるようだ。
(゚ω゚)最近の建物もCCA使ってるの?

http://www.fpri.hro.or.jp/manual/cca/cca_gaiyou.pdf
平成9年(1997年)以降の住宅については、ヒ素やクロムを含まない低毒性の防腐剤への転換が進んでいます。

(゚ω゚)どれくらい濃いの?
http://www.hywood.co.jp/recycle_01.html
CCAの含有量
その後、廃棄物研究財団から廃木材の重金属含有量と排ガス中の成分値が発表されたが、CCA処理木材の環境への影響を報告した研究事例はまだ少ない。

廃棄物研究財団の行なった廃木材の化学物質に関する調査によると、CCA処理木材の重金属含有量を測定した結果は表1の通りで、各重金属類の廃木材1トン当たりの平均含有量はクロム1053mg/kg、銅425mg/kg、ヒ素460mg/kg、である。

CCAの他に日本工業規格JIS K 1570に登録されている木材防腐剤の種類としては、水溶性防腐剤としてクロム・銅・ヒ素系化合物(CCA)、フェーノール類・無機ふっ化物系化合物(FCAP)、アルキルアンモニウム系化合物(AAC)、クロム・銅・亜鉛系化合物(CFKZ)、銅・アルキルアンモニウム系化合物(ACQ)、銅・ほう素・アゾール系化合物(CUAZ)、ほう素・アルキルアンモニウム系化合物(BAAC)、また、乳化性防腐剤として脂肪酸金属塩系化合物(NCU{ナフテン酸銅化合物}・NZN{ナフテン酸亜鉛化合物}・VZN{バーサチック酸亜鉛化合物})、アゾール系化合物(AZP)、その他油性木材防腐剤としてクレオソート油木材防腐剤がある。
(右上へつづく)
 
やはり、問題なのはCCA防腐剤(クロム・銅・ヒ素系化合物系木材防腐剤)を注入した防腐処理木材(以下「CCA処理木材」という。)で、有毒な重金属化合物を含浸・塗布された防腐処理木材の代表で、過去の使用量が圧倒的に多く廃木材のリサイクルをすすめる上で大きな障害となっている。

CCA処理木材は、産業廃棄物処理場等において焼却減容化を行う場合にヒ素を含む有毒ガスが発生するほか、焼却灰に有害物である六価クロム及びヒ素が含まれることになる。また、炭化処理しても木炭製品に高濃度の銅、クロム及びヒ素が含まれる。さらに、埋め立て地からはヒ素やクロム、銅が流出するなど、環境問題を引き起こす恐れがある。
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CCA溶出試験

含有重金属の挙動については、木材学会誌、Vol.46、No.6、(2000p587-595)に示される様にCCA処理木材の燃焼時における銅、クロム、ヒ素の挙動は、木材に含有するクロムは燃焼温度に依存せず100%に近い残留率で焼却灰に残る。銅、ヒ素は燃焼温度の上昇とともに低下する傾向がみられ40%~80%の残留率であるが、特に銅、クロム、ヒ素の含有率の高いサンプルでは著しく低下する。このヒ素の残留率の低下は熱的な蒸発によるもので、ヒ素ガスとして大気中に放散されているものと考えられる。また、CCA処理木材を炭化した場合は、銅、クロムの蒸発は生じにくく高濃度で木炭内に残留し、ヒ素が蒸発することが確認された。以上のことから廃木材やCCA処理木材を原料とした木炭を製造する場合には、含有する重金属の対策を行なう必要がある。
(右上へつづく)
 
また、CCA処理木材から溶出試験を行なった結果、クロム6.2~19.2mg/L、銅3.8~12.2mg/L、ヒ素2.8~14.6mg/Lの濃度で溶出が確認された。また、CCA処理木材を埋め立て処分した場合、溶出率としては粉体試料で銅、クロム、ヒ素は含有量の5~10%程度であるが重金属類が溶出する可能性が確認された。法律で規定された環境庁告示13号法における判定基準表2を上回る濃度で溶出したことから廃木材の埋立て処分に関しても注意が指摘されるところである。
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CCAの判別方法

CCA防腐剤の簡易な試薬塗布による呈色反応としては、クロムの化合物はクロムにジフェニルカルバジド液を作用させ赤紫色の錯体による呈色反応および原子吸光法によって、銅は銅イオンがジエチルジチオカルバミン酸ナトリウムと反応して生成する黄褐色の錯体を酢酸-n-ブチルで抽出し吸光度を測定する。また、ヒ素は水素化ヒ素として発生させ、ジエチルジチオカルバミン酸銀のクロロホルム溶液に吸収させて、生成する赤紫色の溶液の吸光度を測定する方法等がある。


http://www.ecology-e.com/cca/cca1.html
昔の日本住宅
  昔の日本住宅は、土台にはヒノキ(檜)を、梁には松を、硬い木、柔らかい木、虫に強い木などそれぞれ特性に応じて木を使い分け家を建てていました。土台に使われていたヒノキ等には、シロアリなどの虫が嫌う臭い成分が含まれており、何百年もその成分を出し続ける能力があります。例えば、法隆寺五重塔は現存する世界最古の木造建築といわれているすように、日本人は元々木材を有効に使うための知恵を持っていました。

 現在の日本住宅
  戦後アメリカからベイツガが輸入され住宅用木材に使用され始めました。さらにアメリカ発祥の「ツーバイフォー」住宅が輸入されるようになると、施工単価が安いこともあって、広く採用され始めました。ベイツガは元々割れやすく、虫に弱い点と、高温多湿の日本では腐りやすいため住宅・建築用としては不向きな木材です。そこで、防蟻・防腐処理をした上で住宅に使用されています。

 CCA廃木材とは
  建設廃材のうち、床下材のほとんどに、防腐剤あるいは防蟻剤が使用されています。薬剤には、クレオソート油、フェノールなどがありますが、1938年にアメリカでCCA処理が開発されました。日本国内では、1963年(昭和38)から製造が開始され、一般的に床下材に使用されていました。
CCAはJASで規定された高濃度のクロム(Cr)、 銅(Cu)、 ひ素(As) の混合物で、床下材以外には、電柱、枕木、遊具、木橋、添木、ログハウスの一部にも使用されています。
クロムとひ素は発がん性があり、有害性の高い元素ですが、CCA化合物は木材成分と強く結びつき不溶化するといわれていたため、木材用の防蟻・防腐剤として広く使用されてきました。しかし、最近では環境基準を上回る濃度が溶出してくることが実証され、不用意に処分すると水源汚染の恐れがあると指摘されるようになりました。
住宅金融公庫は融資の条件として、「木造住宅(従来木造、枠組壁工法=ツーバイフォー)にはヒノキ、ヒバ等を除き防蟻・防腐処理を施すこと」をあげています。
CCA処理木材の生産量(1963~2004年)は、約850万m3を超えています。しかし、CCA成分の危険性が指摘されるようになり、1996年(平成8)年以降は生産量が激減し、しだいに他の防蟻・防腐剤に置き換わっています。

 CCAによる被害実例
  アメリカのウィスコンシン州に住んでいたある一家は、古木材を燃料に使用していました。すると、家族8人とも健康を損ね、知覚過敏、筋肉のけいれん、反復性掻痒、結膜炎、耳痛および中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎、肺炎を発症しました。検査の結果、古木材の中に含まれていたCCAが原因と判明しました。この家族の頭髪のヒ素含有量は12~87ppm(正常値は0.65ppm)もありました。更に、ストーブの灰を検査すると、ヒ素の量は1,000ppmもありました。このように一家全員がヒ素中毒になっていました。

また、1990年、宮崎県で、CCA処理された木材を充分乾燥させずに出荷し、建築現場で野ざらしにしておいたために、ヒ素やクロムで土壌が汚染されたという事件が起こり、ヒ素が150ppm、クロムが110ppmと通常の土壌に含まれる量の約100倍検出されたことがありました。
  <参考文献>
 ・科学のとびら4 身のまわりの毒、Anthony T.Tu、東京化学同人、1988
 ・床下の毒物シロアリ防除剤、植村振作+反農薬東京グループ編、三省堂、1999

 今後のCCA廃木材の排出予想量
  木造住宅の耐久年数は約30年といわれており、製造初期のCCA木材がこれから排出される見込みです。環境省の統計によると、木くず全体の排出量は年間550~800万トンで推移しており、実際の排出量はこの値を上回ると推測されます。これらからCCA廃材を分別する必要があります。

 CCA廃木材の処理の現状
  現在CCAの有無を効率的に判定する手段が無いため、国土交通省は、
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/region/recycle/recyclehou/hourei_kokuji/houshin.htm#seven

「CCA処理木材については、それ以外の部分と分離・分別し、それが困難な場合には、CCAが注入されている可能性がある部分を含めてこれをすべてCCA処理木材として焼却又は埋立を適正に行う必要がある」

と指導しています。しかし、焼却処分は適正に行わないと環境中に有害なクロムやひ素を含む灰やガスなどを放出する恐れがあります。
これらのことから、廃材の判別を確実にし、CCA廃材として焼却又は埋め立てされる廃木材を減量化しCCA以外の廃木材を安心できるリサイクル品として、パーティクルボード、合板、チップなどの形に加工して再利用する必要があります。

CCA廃木材の概略に関してはこちら(pdf:94KB)もご覧下さい。
http://www.ecology-e.com/cca/cca_gairyaku.pdf