驚愕のノンフィクションin郡山 | 乖離のぶろぐ(*´∀`)吸い込んで応援
http://blog.livedoor.jp/blog_6d/archives/3270797.html
2012年02月19日12:33

驚愕のノンフィクションin郡山
Twitterアカウント@sakunary さんが実際に伝聞した、現在の福島県郡山市(福島第一原発から70km圏内)で起こってる市役所の対応や除染、給食などについてのツイートをまとめたものです。

驚愕するべき事項が多い、しかし、これは福島で現実に起こってる事だ!これは福島県外の人たちには必読です!


https://twitter.com/#!/sakunary/status/170141548334419968
2012/02/16 22:44:40
郡山在住の方から現地のあり得ない状況をまたいろいろと聞いたのだが、どうやって公開したものか迷っている。ブログに載せたらまた炎上するのは明らか。嘘をつくなって否定する人がまたいっぱい出るんだろうなー。でも残念ながら全て本当のはなし。(^_^;)



郡山に住んでいる人の話


まず、浪江町の汚染砕石が阿武隈川に捨てられたというのは、本当だとのこと。その方の知り合いが11月の時点で同じ砕石を砂利を家にひいたところ、ものすごく高い線量が出た。驚いて市役所(郡山市ではない近隣の市)に行ったところ、言われたのは市役所からは「黙っておいてください」と言われたとのこと。その後、業者に相談したら、「今なら捨てられます」と言われ、その業者が捨てに行ったのが、阿武隈川だったそうです。

また、その人が、家で薪ストーブを使っていたのですが、3年分薪が外に置いてあったのが全て3.11後に汚染されてしまいました。燃やしたら灰で放射性物質が濃縮されてしまう。どうしていいかわからず環境省に直接電話したところ、「8000ベクレル超えたら取りに行きます」と言われたそう。

そもそもどう測れというのか。市の処理場にも連絡したら、「レジ袋に入れてくれたら2つまでなら持っていきます。」と言われ唖然。






除染について


郡山市では、3月まで、県の補助金を使って、町内会単位での除染に補助を出しています(50万円)。これ以上、被ばくしたくない人も多いので、募集に対して集まりが悪かったことはニュースにもなっていましたが…

この郡山市の除染補助金の50万、領収書はいりません。予算書を適当に書けば、もらえます。そのため町内会費用になる、と喜んで受け取るところも。また、市内のホームセンターには「町内会長様 お見積もり立てます!」とのポスターが貼ってあるそうです。


除染、公共施設(公園など)は市が業者に委託して行っているのですが、いつ行うのか周辺住民はまったく知らない。またその除染ごみもどこに埋めたのか(借り置き場)は誰も知らない。立て札すらない。周りで子どもが遊んでいる。一応埋めてあるから線量下がるが、でも雨で流れる可能性は!?


町内会の除染活動の除染ごみは町内会で決めてくれと言うのが市の方針。市が対応を考えてくれないか問い合わせたところ、逆ギレされた。「市が決められないでしょ!だから町内会に決めてもらってるんですよ!」とのこと。え?市の持ち物(公園)は勝手に埋めて、それですか、みたいな…。

(ちなみに除染をしても線量はほとんど下がらないのはもはや言うまでもありません。アスファルトは特に、高圧洗浄では無意味。削らないと。)

あ、そうそう、一つ思い出した。郡山市に住民除染を強制しない署名をしたときに、福島県内の人から、自分のところを自分で掃除しないでどうするんだ!とキレ電話がかかってきたとか。福島の人って、放射能はいやだけど、東電のせいとは誰も思ってないんですよね~、と苦笑していました。


(郡山市 住民除染を強制しないで請願への対応について)
市会議員からは「気にしすぎなんだよ!」と恫喝。一蹴。

それから、町内会やPTA出の除染ボランティア活動、もちろん強制ではないですが、そんなもの、ちょっとでも地域活動に携わったことがあれば、まったく作業を手伝わない家が何と言われるか、簡単に想像つきますよね。郡山、そういう状態だそうです。







郡山市のお母さん達も、8割方は放射能のこと、ぜんぜん気にしてないんじゃないかな—、というのがその人の感想。

これだけは言っておきます。郡山市、だけじゃないと思うけど、線量高い地域で、子どものために何とかしたいと思って行動しているお母さん達は、もはや疲れ切っています。行政を始め、闘わなければならない相手は多すぎて、逆に、理解者は少なすぎるのです。









給食のこと。


地元産のお米、予備調査本調査で1/900だけ調査した段階で、「安全宣言」を出して、給食に使うと郡山市は一方的に保護者に「通知」した。その通知には、もしどうしても、というならご飯の持参は認めるが、給食費は返還しないよ、とご丁寧に書いてある。

郡山では給食の放射能測定を、子どもがそれを食べた後に発表するらしい。意味ない。市民測定所の設置もされているが、給食は何度お願いしても、絶対に測らせてくれない。市が測定しているのを窓越しに外からのぞくのはいいよ、とのこと。なんじゃ、そりゃ…。

ふくしま会議では、農家の方が、「放射能で苦労しているが、敵は目の前にいました。買ってくれない地元の人です。」と発言されたそうです。それに対して玄侑宗久さんが味方し、コンブに多く含まれるカリウムは放射性物質で、それと一緒なのに…みたいな話をして、あぜんとしたそうです。


この前あった講演会では、年配者が多く集まったところで、福島在住の医師が「ホルミシス効果」を力説して、「これから福島の人はみんな健康になります。ハッピーアイランドです!」と言ったらしい。しかしその講演会の第二部では除染の話が始まり、おじいちゃん達は大混乱。

(注釈:ホルミシスとは、生物に対して通常有害な作用を示すものが、微量であれば逆に刺激作用を示す場合がある。)


とにかく給食のことでも、郡山市ではまともに受け止めてもらえない。せめて市民に対する説明会だけでも開催してくれと市会に請願を出しても、それすらも却下。その理由は、市役所の仕事が煩雑になるから。市民が不安になるから、だったとのこと。


教育委員会にも要望書を出しに行ったが、「市民が選んだ市議会議員さんの言ったことだからかわりませんよ」と言われ却下。市議会議員は当選前はやります大丈夫ですと言っていたひとも多いが、当選してからは自民党系・民主党系・公明党系はまったく無視。


本宮市では、市が線量を測っている周りのところだけは徹底的に除染しています。その上、3回ぐらい測定する装置が変わっているのですが、そのたびに数値が低くなって言っているそうです。市の説明では測定が正確になったとのことですが、信じられますか?


郡山には川内村から強制避難をしてきている人もいますが、実際、川内村より線量が高いところがいっぱいあるという矛盾。昨年夏には、郡山に避難している人がいわき市に一時疎開しにいくという矛盾も。









郡山市のある高校のデータでは、H22年度にくらべH23年度、女子の保健室利用理由で、内科理由、外科理由以外の「その他」が倍以上に増加。女子生徒は明らかにストレスを抱えている。


郡山市では子どもの発育が明らかに悪い。これは外で遊べず食欲も減ったからと理解されている。そこで市が昨年12月から始めたのが「屋内砂場」の設置。これを市内全域にこれから設置していくとのこと。なぜそこまでして市内に子どもを留まらせる?http://t.co/wAx1i7pm







「分断」は深刻。だいたいがカネがらみ。除染もビジネス化したことをお母さん達は忸怩たる思いで見ている。東電の補償も「金がもらえればいいじゃん」という人もいる。郡山では、大人が8万円(3月~12月で毎月1万円計算)、子どもが40万円。避難区域との金額差もねたみのタネに。

郡山市の下水処理施設では高線量の汚泥が行き場無く置かれてますがもうすぐいっぱいになるとのこと。どうするのか。さらにそのすぐ横には仮設住宅があるのですが、さすがに入居希望者がほとんどいないとのこと。

郡山の人から聞いた話追加です。避難するも地獄、留まるも地獄という感覚だそうです。避難がそう思われるのがショックで、多少否定しておきましたが、避難先で子どもがいじめられた話を心配してました。受入側からの積極的な支援情報発信が重要だと思いました。

余談。石巻の漁師さんの話。風評被害で魚が売れないことを大変嘆いていた。風評じゃないよ、といいたかったが、私は話を聞く側だったので、偉そうなことは何も言えない。漁協が何もしないのが悪いと思う。宮城県漁協は何を考えているのだろう。





残念ながらすべて現実です。

以上、郡山のお母さん達の話、フィクションも脚色も無しです。また思い出したら書きます。



参考

作者Twitterアカウント
https://twitter.com/#!/sakunary
まとめサイト
http://togetter.com/li/258949