ドイツ証券に罰金3700万円 | 乖離のぶろぐ(*´∀`)吸い込んで応援
http://www.chosunonline.com/news/20110211000001
ドイツ証券に罰金3700万円、昨年の大量売りで

 昨年11月11日にソウル株式市場で大引け10分前にドイツ証券ソウル支店から2兆ウォン(約1480億円)相当の大量の売り注文が出て、株価が急落した問題で、韓国取引所は10日までに、ドイツ証券に5億ウォン(約3700万円)の会員制裁金(罰金)を課すことを決めた。事件の波紋に比べれば金額は少ないが、韓国取引所が会員証券会社に下した制裁金としては過去最高額となる。会員の出資で設立された証券取引所が会員に制裁金を課すのはまれだ。

 金融当局と証券業界によると、韓国取引所が処分を下したのは、ドイツ証券がプログラム売買の注文量の届け出を遅らせ、規定に違反にしたためで、来週にも同社に正式に通知する。

 取引所の規定によると、オプション満期日の大引け直前(午後2時50分から3時まで)の板寄せ方式による取引時間に注文を出す場合、午後2時45 分までに取引所に注文の事実を報告しなければならない。しかし、ドイツ証券は規定より1分遅れて届け出た。取引所は規定に違反した会員証券会社に除名、制裁金、警告、注意などの措置を下すことができる。

 取引所による会員への制裁金は最高10億ウォン(約7400万円)で、これまでの最高額は2009年6月にキウム証券に下された2億5000万ウォン(約1850万円)だった。

 取引所幹部は「ドイツ証券の規定違反が市場に与えた影響が大きかったため、それに相応する制裁を決めた。23日に証券先物委員会で議決後、市場監視委員会を開き、制裁を最終的に決定する」と述べた。

 一方、金融委員会は同日、資本市場調査審議委員会を開き、ドイツ証券の親会社のドイツ銀行を検察に告発し、ドイツ証券に6カ月の一部営業停止処分を下すことを決めた。ドイツ銀行とドイツ証券は、株価が下落すれば利益が出るデリバティブ商品を取得後、現物株を大量に売り、株価指数を急落させ、400 億ウォン(約30億円)を超える差益を得た疑い。

 ドイツ銀行のアジア太平洋地区広報担当者は「韓国政府や検察からまだ通知を受けておらず、対応についてはコメントしにくい」と述べた。ドイツ証券ソウル支店幹部は「これだけの制裁が下されるとは思っていなかったためショックだ」と語った。