昨日、アマゾンから届いた本。朝早く起きて2時間くらいで読んだ本。内容は週刊誌程度で
おっそろしく他愛もないが、面白かった。この頃、難しい本を読んでもう感想文をかくのが億劫
なので寺山修司大兄も書かれたものなんてみんな同じだと言っているので、大槻ケンヂもテーマ
の一つなんでいいんじゃないかと思ったりして。
この対談は私などが全然聞いたこともない「映画秘宝」というオタク系雑誌に載せられた対談で
2002年の釈由美子から始まり2007年の石原真理子で終了。全部で21人。
なんつうか、低予算映画に出演した女優との対談がメインで私などみたことも聞いたことがない
映画の名前がでてくる。まあ中野ブロードウェイのタコシェあたりの雰囲気なんでしょうか。サブカル
の帝王であるオーケンの面目躍如でどーでもいいような映画を飽きもせずにみているのは流石で
ある。AV女優の蒼井そらとか及川奈央とかだと何となく屈折があるもの同士で歯車があうが、安田
美沙子となると只のアッパラパーなので全然話が面白くない。安田美沙子も「ルナハイツ」とかいう
どうでもいい映画に出たことを受けての対談だが、安田美沙子に屈託を求めてもしょうがない。森
里千里も「おっぱい星人」という映画に出てオーケンと対談。この人も精神に陰影なし。
一番、スィングしてるのは中野系の中川翔子。父親の影響で水木しげると楳図かずおと諸星大三
郎に親しみ、中学生のころは帰宅してから毎日、ブルース・リーの映画五本を観ていたという中川
翔子とはオタクの子弟談話の様相を呈している。
まあ感想がどうという本でもないが、田口トモロヲという役者が昔、「ばちかぶり」というバンドをやっ
ていたというのが分かった。それではオーケンのお言葉でも抜き書きして終わりにしよう。
低予算映画の中には、この料金で「実話ナックルズ」でも買っときゃよかったな~。と思う作品
もたくさんあるんですが、これはごく稀に「これはいい!面白い!」という作品もあって、それが
「集団殺人クラブ」シリーズなんです。
「実話ナックルズ」買っときゃよかったなーという件がオーケンらしく絶妙。こういうところがいいん
だよなオーケンは。オーケンの写真も掲載させられてるが、トレードマークの目の辺りの血管(?)
らしい化粧と長身に特攻服、そして頭はモヒカンで金髪と四十路を目前にしての異形の者として
ツッパリがなかなかですねえ。