映画「機動警察パトレイバー2 THE MOVIE」 | 渋谷宙希のブログ

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「機動警察パトレイバー2 THE MOVIE」
★★★★☆






1993年に公開された日本のアニメーション映画。


パート1に引き続き観てみました。(パート1の感想はこちら


これも凄くおもしろかったです!


もしも、東京で戦争が起こるとしたら?



という、普段平和なこの国に住んでいる我々にはリアルに想像するのは難しいこのテーマを正面切って取り扱っている姿勢がかっこいい。



よくよく考えるとかなり無理のる設定にも関わらず、物語の渦に巻き込こまれていく中ではとてもリアルに感じられた。




舞台は2002年冬。


かつての特車二課のメンバーは、隊長の後藤と山崎を除いて新しい職場に異動しそれぞれの生活を送っていた。


そんなある日、横浜ベイブリッジで爆発事故が発生。


爆発現場を撮影した映像を分析すると、自衛隊の戦闘機F16らしき影が写っているのがわかった。


自衛隊のクーデターか?などと憶測が飛び交う中、後藤と南雲の前に、陸幕調査部別室の荒川という男が現れる。


荒川は柘植行人という人物の捜査協力を依頼。


柘植はかつてレイバーの軍事使用を一早く見抜き、警視庁レイバー隊である特車二課の設立にも大きくかかわった人物だった。


そして、南雲は柘植の創立した学校の生徒だった。


1発のミサイルで、自衛隊と警察、さらには国を混乱させ、東京を舞台ととした虚構の戦争を演出する柘植。


自体は悪化の一歩をたどり、ついには虚構の戦争が現実の戦争へと移行していく。


そして、ついに埋立地から3機の戦闘ヘリが飛び立つ。その後、都内の通信施設は次々と破壊され、東京上空を旋回する無人飛行船から妨害電波が流される。通信手段を失った自衛隊は孤立していく。


そんな中でもなお責任転嫁を繰り返す上層部に対し、南雲と後藤は上層部の命令に反して自分たちで自体の収集をはかる。かつての特車二課のメンバーを呼び集め、最後の任務が始まる。





と言った内容でして、自分で書いててもなんだか小難しいはなしだなぁ~って思います。


これほど入り組んで、シリアスな物語がアニメーション映画なんだから本当に日本のアニメ文化は独特だなぁ、って思いますね。


正直言って、この映画を始めて観た時は十代半ばだったと思うんですけど、その時はほとんど内容を理解できなかったような気がします。


今みても完全に理解できているかと言われるとちょっとあやしい。。。


そんな、大人にしかターゲットを設定していなアニメ作品なんと他の国にはなかなかないんじゃないかと思いますね。


しかも、その内容のクオリティの高さは本当に凄いです。



戦争と東京の未来という重たいテーマをちゃんとエンターテイメントに昇華して、しかもちゃんとロボットアニメとしても成立させている力量は素晴らしい。


さすが押井守監督作品ですね。



「攻殻機動隊」よりもおもしろいと思います。


まぁ、ロボットアニメとしても成立しているとは書きましたが、ロボットによる格闘シーンはほとんどないんですけどね。


キャラクターも本編の主人公たちはほとんど登場せず、隊長である後藤と南雲の2人に焦点が絞られています。


ただ、南雲と柘植の関係が実は深い関係にあったとかなかったとかゆー設定はどうかと思いましたね。


それがなかったらもっと好きでした。





予告編





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