母の腰具合、悪し
母は30年前と14年前に背骨の圧迫骨折を2箇所、やっている。
以来腰部ベルトは欠かせなくなり、それでも受傷当時は骨密度に問題はなかったので
動きに辛い時は太い針金四本入り、そうでもない時は厚手のサポーター状のもの、と使い分け
日常生活に支障ない程度には回復し日々を送っていた。
“なるべく腰の負担になる作業は避ける様に”
周りの人間は声に出し注意するし(←特にワタシ)
本人も気を付けているだろうけども、どうしたってトシと共に行動制限は厳しくなる。
が。
当の本人は中々認めたがらず、
「去年もやったし、ずっとやって来てるから大丈夫さぁ!」
やめなさいと言っても聞かずやらかしたのが、
先の春先、雪解けを早く進める為の剣先スコップを使った厚雪割りが原因で
2週間位外出不可、立ったり座ったりが不自由な生活を招いた。
ほら見ろ。
私は故意に、かなりキツく怒った。
言うことを聞かずやって、本当に動けなくなったら困るのはお母さんなんだよ!
1人暮らしでやってくんでしょ
自分で無理しない事を選択しないと、お兄ちゃんに施設に入れられるよ
等々。
でも所詮親子関係、母がしゅんとしてたのは僅かの間で
炊事洗濯、掃除片付けの共同作業の合間に
私の目を盗んでは玄関前&庭の草むしり
庭の花木、トマトやインゲンの世話をし続け
兄が定期的に訪問し見てくれているからやらなくていいんだ、と言っても
「ちょっとだけだよ。
少しだけやったから平気だ」
とムッとしながら言い返してくる始末。
墓掃除&草むしりも一緒にやるし(-_-メ)。
…頑固で強情、人に言われたぐらいでは引かない
自分でやってみるまで気が済まない、負けん気の強さ
私の気質は母譲りで間違いない。
で。
積もりに積もった疲労がとうとう、やっぱり爆発。
“起きられない”
3日前朝、起きようとすると腰から右股関節まで痛みが走り、
起き上がるまでに30分近くかかるようになってしまった母。
さすがに圧迫骨折発生時以来のこの状態に慌てたようで、(トイレに行きたい時は特に…)
「ダメ!痛くて。なんで急に?なんもしてないよねーお母さん。」
…。
……。
まだ言うか…。
大変なのは起床時のみで一旦、起きて立ち上がってしまえば
まぁ、最初は杖つき、徐々にではあるがあちこち捕まりながら
歩行は可能なほど。
病院へ行くと自ら言い出したのでこれ幸いに速攻、
一番近くの整形外科へ連れて行った。
あちこち向きを変えたレントゲン撮影後、
「そう簡単に動けるワケないさっ痛いのにっ」
とぷんぷん怒っていた母だったが(苦笑)
年齢の事もあるので骨粗鬆症の検査も行った。
医師の診断は、やはり骨粗鬆症を起こしていて(正常値70%が58%しかないそうだ)
様々な動きによって圧迫骨折の場所に負担がかかって
再びつぶれかけて神経に触り、痛みを引き起こしている
と。
しばらくは週1の通院が必要との事だった。
普通に動けなくなった母なので、私はタイに戻るのはまたもや先伸ばし。
ま。こんな騒ぎも
どうやら、母は自分の年をやっと自覚し
野良仕事はタブーと理解する為には
必要な出来事だったようだから、仕方ないとしよう。