こんにちは!
さとう式リンパケアサロン/セミナースクールのクリニカルラボ御影
さとう式リンパケアインストラクター/MRTマスターの吉野です。
さて、きょうはリバー先生の記事をリブログさせて頂いて屈筋を伸ばす方向で使うとはどうすればいいのか? について考えてみたいと思います。
筋肉はその機能的分類では屈筋と伸筋にわけられます。
身体の関節運動において、屈曲動作を行う時に収縮して筋力を発揮する筋肉を屈筋と呼び、逆に関節を伸ばす動作において収縮して筋力を発揮する筋肉を伸筋と呼びます。
もうひとつ、その筋肉が収縮する時の状態によって、収縮の種類が分類されています。
下の図は、おもな収縮の種類について示しています。
つまり肘関節はその角度が変化せず、ダンベルが重力で下がろうとする力と上腕二頭筋がそれに耐えてバランスしている状態です。
2番目の場合は、短縮性収縮と言って上腕二頭筋が頑張って肘を屈曲させてダンベルを持ち上げていく動作、つまり肘の角度がどんどん小さい方向に変化してダンベルを引き寄せている状態。
3番目は伸張性収縮と言ってダンベルが重すぎて引き寄せることはできず、上腕二頭筋は耐えながらもどんどん伸ばされていくので、肘の角度が大きくなる方向に変化しダンベルは重力で下に徐々に下がっていく状態。
ここで、屈筋は伸ばす方向で使うというのはどう言うことになるのでしょう?
筋肉が力を出すには、筋長に関わらず必ず収縮する必要があります。
骨格筋は多くの筋線維が細長く平衡に並んで構成されています。
一本の筋線維は形質膜で覆われていて、その中に多数の筋原線維が密に並んでいます。
さらに筋原線維は筋フィラメントから成り立っていて、筋フィラメントには、太いミオシンフィラメントと細いアクチンフィラメントとがあり、ミオシンフィラメントの間にアクチンフィラメントが滑走しようとすることで、筋の収縮が起こり筋力を発揮します。
この構造上、筋肉は自ら伸びようとしては筋力は出せません。
つまり伸びる方向では力はだせません。 しかし、長さを変えない、または外力によって伸ばされながらであれば力は出せます。(等尺性収縮または伸張性収縮の状態)
さとう式で言うところの、屈筋を伸ばす方向で使うのは等尺性収縮か伸張性収縮であれば可能になります。でも、それは外部からの力に逆らってる状態です。
では、どうすれば・・・?
そこで登場するのが『腔』です。
胸腔でも腹腔でもいいのですが、骨格で囲まれていない腹腔の方がイメージしやすいと思います。
腔が広がると腔の周りの筋肉(腹直筋や腹斜筋などの屈筋)は押し広げられます。
その腹腔が広がった状態で、筋肉が腔が広がる力と拮抗する力でバランスした状態に力を発揮(つまり等尺性収縮)した場合に、その筋肉は腔を囲む硬い筒の状態になります。
しかし、屈筋が緊張しすぎて硬く縮んだまま戻らない状態では腔は広がることができないため腔を広げることすらできません。
だから!・・・まずは『屈筋をゆるめる』⇒『屈筋がゆるめば伸筋もゆるみます』
腹腔の周りにある筋肉ではありませんが、中心部にある大きな大腰筋は股関節を屈曲させる屈筋です。これが緊張して縮んだままでは骨盤が前に傾こうとしてしまうので、腹腔はまっすぐに広げることができませんので、まずは大腰筋をゆるめます。
次にお腹周りの筋肉を緩めましょう。特に腹直筋は肋骨下部から恥骨の間に付いており、これが緊張して縮んでしまうと上半身が引っ張られて前傾姿勢になり、やはり腔が立ちません。
これら緊張した屈筋をゆるめることで腔は容易く広げることができ、広がった腔を屈筋が適度にアイソメトリックで支えることで身体は強く、また安定する状態になります。 この時伸筋は意識しなくても屈筋と自然にバランスします。
(屈筋の力も腔が拡張しようとする力とバランスする程度の筋力で十分です。強すぎると短縮性収縮となり腔が潰れます。)
なんとなくイメージできたでしょうか?
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