【新シリーズ】新センター試験の問題考察。国語総合モデル問題1 | 東大に文理両方で合格した男が綴る、受験の戦略

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1週間前に、新センター試験の問題例が文科省から発表されました。
ご存知の通り、2020年からセンター試験が廃止され、別の統一試験が実施されます。
わかり易く「新センター試験」と書いてますが、今のところ「大学入試共通テスト(仮称)」と呼んでいるようです。
 
そして、以前から話題になっている、記述式試験の導入ですが、その問題例が発表されました。
今回発表されたのは、「国語総合」と「数学Ⅰ」で、それぞれ2問ずつ公開されています。
 
公開されているページはこちら 大学入試センター:モデル問題例等について
やっと時間が取れまして、今朝になり問題を見れましたので、数回に分けて短期シリーズで考察を書いてみようと思います。
 
今日は、国語総合の第一問です。
まずは、問題をどうぞ。模範解答は、ブログの最後に貼り付けておきます。
 
ちょっと長いので、時間がない方は、雰囲気だけで良いと思います。
 
 

 

 

 

 
まずは、問題の要点をまとめます。
ある市が進めようとしている開発計画の、住民向け説明会に参加してきたある父親と、その娘(姉)が議論をしていて、妹が聞いているという設定です。
市の開発計画の論旨や、父親の反対理由、姉の賛成理由などを、短時間で整理して記述で書かせるという問題です。
 
問題としては分かりやすいのですが、受験生や、教育関係者だったら、すぐにお気づきでしょう。
センター試験と違う!
 
この問題を解くには、あるいは、この問題を生徒に解かせるには、これまでの指導法の延長では、やや厳しいのではないでしょうか。

 

というか、これはそもそも「国語」の問題なのか?などの批判や指摘があるでしょうが・・・。こういうものになるそうです。

 

どこが違うかというと、そもそも作家や学者が書いた文章が題材にされてません。著作権の問題はクリアになって良いのかもしれませんが、昔ながらの先生方は、名文に触れさせなくて良いのか、などの批判をしそうですね。

超個人的な主観ですので、読み流して結構なのですが、国語の先生は批判するのがお好きなような気がします。

 

また、今のセンター試験の現代文では、大きく分けて2種類のタイプの問題があります。

①傍線部の解釈をさせる

②傍線部の理由を説明させる

の2つです。

※あえて大根切りに話を進めています。

 
ですが、この問題には、そもそも傍線部が1か所しかありません。
引かれているのは、「一石二鳥」の部分。
しかも、一石二鳥という言葉の意味を答えさせるのではなくて、文章中で、「一石」と「二鳥」が何を指しているかを記述させるという問題です。
 
単純な文章の読解ではなくて、実生活や社会生活で役立つようにアレンジされているというか、何と言うか。

 

とは言っても、これまでの国語のセンター試験の流れを踏襲している部分もあります。それは、「上司の機嫌を伺う力」を試すテストだという点です。

 

国語に限る話ではありませんが、特に国語で顕著なのは、出題者の意図を読み取れるかどうかが非常に大切です。

国語の問題を解く上で、読んでいる自分に他に、文章を作った「筆者」と、その文章を利用して問題を作った「出題者」の3人が必ず登場します。

 

よく、一生懸命に文章を読んで、自分が共感出来るかどうかで判断してしまう生徒がいますが、こういう生徒は国語の問題に対して、一歩目から誤解しています。 ←過去の私ですが。

 

ジャケットの一番上のボタンを違う穴に入れると、その下が全部ズレるように、一歩目で方向を間違えると、いくらその方向に一生懸命進んでいても、ゴールにたどり着きません。


ではどうするかというと、たとえ設問で「筆者の主張を答えよ」となっていたとしても、素直に従ってはいけなくて、答えるべきは「出題者が、筆者の主張だと思っている点」です。

それを“忖度”して答えるのが、現代文の問題です。

 

ということで、今日は問題を見て感じた概要を、ツラツラと書いたような感じですが、次回はもう少し問題の解説をしてみようと思います。

 

 

 

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