中国が目指すべきは、
「共産主義」
  です...

共産主義とは...

(1) 財産の私有を否定し、生産手段・生産物などすべての財産を共有することによって貧富の差のない社会を実現しようとする思想・運動。古くはプラトンなどにもみられるが、現代では主としてマルクス・エンゲルスによって体系づけられたマルクス主義思想をさす。
(2) マルクス主義で、プロレタリア革命によって実現される人類史の発展の最終段階としての社会体制。そこでは階級は消滅し、生産力が高度に発達して、各人は能力に応じて働き、必要に応じて分配を受けるとされる。(大辞泉)

マルクス主義とは...

 マルクスおよびエンゲルスによって確立された思想体系。弁証法的唯物論・史的唯物論・マルクス経済学・階級闘争論・社会主義の理論などからなる。資本主義の発展法則を解明して、生産力と生産関係の矛盾から社会主義へ移行するのは必然的な結果であるとし、その社会変革は労働者階級によって実現されると説く。(大辞泉)

中国都市部の収入格差242倍
深刻な富の偏在急拡大

(北京大調査)

 中国都市部の最富裕層(上位5%)と最貧困層(下位5%)の世帯年収を比較したところ242倍もの格差が存在し、格差の幅も急速に拡大していることが3日、北京大学の調査で判明した。貧富の格差是正を唱える中央政府の「掛け声」とは裏腹に、都市と農村の差だけでなく、これまで明らかになっていなかった都市部内で広がる「絶望的格差」が浮き彫りになった。

 北京大の研究グループが2010年、中国全土の約1万5千世帯(約5万7千人)を戸別訪問して年収を聞き取り調査。2012年に同じ世帯を再訪し、増減を比較した。
 このうち都市部では2012年、対象となった全世帯の総年収のうち上位5%の総年収が占める比率が24・2%だったのに対し、下位5%は0.1%で、242倍の格差があった。2010年は約82倍で、わずか2年で差が約3倍に急拡大した。
 上位25%の富裕層で見ても、2012年の調査で全体の58.3%の富が集中。下位25%の貧困層は4.8%の富しか得ていなかった。
 一方、中国全土の1人当たり平均年収は経済成長を反映し、富裕層も中間層も増加。ただ、都市部の最貧困層の年収は2012年で1200元(約2万円)と、10年に比べ300元減少していた。

 北京大の改革派研究者は「既得権益層が構造改革に徹底抵抗しているのが原因。格差がこのまま拡大し続けると動乱につながりかねない」と危機感を募らせている。
 中国政府はこれまで富裕層の具体的な所得水準を発表していない。都市に暮らす特権層が職務権限を利用する不正収入や闇給与が巨額に上っていることが背景にあるとみられる。

  格差の程度を示すジニ係数(1に近いほど不平等)で見ると、中国は民間調査で2010年に0.61。経済協力開発機構(OECD)の統計によると、米国0.380、日本は0.336、ドイツ0.286。
※ 共同通信 2013/08/04

 これを表にまとめると...
 年収(元)年収(円)月収(円)
下位5%以下1,20019,3561,6131.0
下位5~25%14,100227,43318,95311.8
下位25~75%44,280714,23659,52036.9
下位75~95%102,3001,650,099137,50885.3
下位95%~290,4004,684,152390,346242.0


 いくら中国といえども、月収1600円では生活できないでしょうから、子供や親戚などから仕送りされている高齢者世帯などではないかと思います。
 中国では、年金制度、健康保険制度がないも同然ですから、貯蓄があるか、子供や孫などからの送金がないと、高齢で働けなくなったものが生きていくのは困難でしょう。

 強烈な格差社会の中国は、共産主義を目指すべきではないかと思う、今日この頃です...。
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