替え歌セラピー3部作物語 第3話 「降りてきた神様?」 | ◆いらっCHINA~中国で就職の日々!

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第2話では、「ガッチャマンのうた」を選曲した理由についてお話しました。

http://ameblo.jp/pinlintakayuki/entry-12238795466.html

 

では、続いては一番問題になる"はず"だった歌詞をつけたときのお話です。

 

 

替え歌を作るのはいいとして、初めて作るのでどうやって作ればいいのかもわかりませんでしたが、いざやってみると驚きの連続でした。。。

 

まずテーマを決める必要がありますが、一番刺さるのは「お前が 来て やってみろ」の略語で駐在員の間でも流行していたという『OKY』系がいいだろうと直感的に思い、それに添って歌詞を作ることに。

 

 

まず、出だしの「誰だ 誰だ 誰だーーー♪」に続く歌詞…。うん、これはOKYにはピッタリの出だし~。

 

これには「みんな北京にはあんまり来たがっていないって聞くよなぁ…」と想ったらアッサリと「俺を北京へ送るヤツ」が出てきて、メロディに合わせて歌ってみたら普通にハマったので即、採用。

 

送るヤツは基本的に送られるヤツのことなんて微塵も考えていないもんなぁ~とも思い、それに続く「何も知らない社長~」?

 

イヤ、「社長」じゃメロディに乗らないから「役員」だったらイケるか…ということで、「何も知らない役員~」で、これも即、採用。

 

やっぱりテレビのニュースとかもあるから、社命とはいえ北京に来るなんて結構勇気いるんじゃないのかなぁ…などと思っていたら、「勇気を出して来てみれば 毎日吸うのはPM2.5~♪」という歌詞がアッサリ出てきて、これもメロディに合わせて歌ってみたらハマったので即、採用。

 

「ゆけ!ゆけゆけガッチャマーン♪」の部分は、「お前!こっち来てやってみろ!」に変えたらこれも見事にメロディにハマる…。当然、即、採用。

 

「地球はひとつ 地球はひとつ♪」も「社長よOKY ◯◯よOKY」でメロディにハマる。◯◯は専務か常務か部長のどれがいいだろう???と考えたところ、一番歌に乗りやすい言葉は部長だったから"部長"で確定。現実的には専務か常務なのだろうけど、歌を完璧に現実にマッチングさせる必要はない。メロディにどの言葉が一番合うのかが重要。

 

 

こうして…、作ったこともない初めての替え歌の作詞にもかかわらず…。ガッチャマンの替え歌の1番の歌詞が30分も掛けずに完成…

 

何、この出来…

なんか自分が書いたんじゃないみたい。

 

よく音楽の世界で、「メロディが降りてくる」とか「歌詞が降りてくる」とか言うことがあるけど、これも正にそんな感じ。あまりにスラスラと出てくるので自分でも驚いてしまった。

 

実際、名曲というのは、曲の長さと作曲に費やした時間の差が少ないもの、とは脳科学者の茂木健一郎さんが言っていたこと。既に帰任されている某メディアの支局長からは、この替え歌は「世紀の名曲」とも言われた(笑)

 

 

そして2番の歌詞の作成に。

 

出だしは1番と同様に「俺を北京へ送るヤツ」にしようかどうか…。

 

そういえば「帰任命令が出ると帰りたくなくって会社辞める人も結構いるって聞いたことがあるなぁ」ということを思い出した。だから今度は逆に

 

「俺を日本へ戻すヤツ」という風にして、嫌々駐在している人だけでなく、北京が気に入っている人の心情にも訴えることにしよう、と決めた。そして、これがこの歌詞の出来をさらに良いモノにした。続く「何も知らない役員」は1番と同様。

 

そういう人って何が残念なんだろう?と想像してみると、この北京のユルさもあるだろうけど、まぁ、彼女作っている人も多いと聞いていたので、帰任によって別れたり遠距離になるのもイヤだろうなぁ…と思っていたら「せっかく彼女が出来たのに~♪」という歌詞を思いつき、これもメロディに乗ったので即、採用。

 

そして、結婚生活からせっかく羽伸ばして自由を謳歌していたところに帰任なんてそりゃ気の毒かもなぁ…とも思い、「日本に帰ればオカンと子ども」という歌詞が自然と浮かび、これもメロディにハマったので即、採用。

 

続いては、駐在員さん達はこちらで良いマンションに宿泊している。日本に帰ったら到底及ばないサービスアパートだ。自分だったらさぞ残念だろうなぁ…と想像したら

 

「さらば!◯◯付きマンション♪」という歌詞が浮かんだ。最初は◯◯をプールにしようかとも想ったが、2日後にはジムの方がメロディには乗りやすいと感じたので、ジムに変更し、「さらば!ジムつきマンション♪」となった。

 

続いて浮かんだのは

 

「さらば!愛しの小姐!」

 

このフレーズが一番笑いを取れる箇所かも、とは思っていたけど本番でも予想通りの結果になった。

 

2番のサビは1番と同様で処理。

歌詞の作成がこれにてフィニッシュ…

 

 

2番の◯◯付きマンションの◯◯を何にするのかで2日くらいを費やしたものの、歌詞全体の骨格が出来上がるのに要した時間は

 

たったの1時間~2時間くらい。

 

※ちなみに第2回のときに歌ったデビルマンの替え歌の歌詞の制作には3ヶ月以上を要しているのでエライ違いです。

 

 

 

 

ガッチャマンのうたは全部で3番ありますが、僕は2番分の歌詞しか制作しませんでした。これは何故だとよく訊かれてはいたのですが、理由としては

 

一つ目は、エンジンを温めるのと同じ効果を狙って

二つ目は、焦らしプレイのため  です。

 

まず一つ目の理由ですが、当時、北京の狭い日本人社会とはいえ、僕を知っている人は皆無。片手で足りるくらいの数の方としか面識がありませんでした。そして、僕がどんな人間か全く知られていない。ですから、まず自分は基本的にそこそこ歌える人間で~す、ということを知ってほしかった。でも、いきなり替え歌から始めるのは、冬場に温まってもいないエンジンを急に蒸すことと同じだと感じていたので、少しだけ聴衆の方々には自分の声に馴染んでもらいたいと思っていました。

 

続いて二つ目の理由ですが、エントリーした際には「ガッチャマンのうたとOKY讃歌」というタイトルで申し込みをしていて、参加者にはその曲名が入ったリストが配られていました。

 

このタイトルを見た人は「OKY讃歌」ってなんだろう?と想ったことと思います。だから、その謎をギリギリまで引っ張り続けることで、ウケの最大化を狙いました。

 

これが1番だけを替え歌ではなく普通に歌った理由です。

 

 

で、歌詞が出来たあと…実は一度もこの歌を練習することなく本番に挑みました。練習をしなかった理由としては、

 

ガッチャマンはいちいち練習を必要とするような難易度の高い歌ではないから、ということもありますが、他にはぶっちゃけてしまうと、「ウケる自信が半分しかなかった」んですよね。だから怖くて歌えなかったんです。

 

で、次は本番の回へと続きます…

 

 

(つづく)

 

 

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