7.隙間.先生とウソ、そしてメガネ AS | なうのこたつ保管部屋

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【※無断に話や内容転写利用、画像利用はお断りします。別公式小説サイトにてオリジナル名にて上げています】


テーマ:先生と嘘メガネ
に、収録してゆきます♪



嘘メガネ
おさらいはテーマ
先生と嘘メガネに入っています♪


初めて↓
先生と嘘メガネ1.



最後に書いた物

隙間1.








7.隙間.- 先生とウソ、そしてメガネ



さっきまで花火を背に見ていた観覧車に、自分が雅紀と乗ってる


暗闇に浮かび上がるような
そんな不思議な感じ

全部がガラス張りで
辺りに光る粒が見えるのはライトが点滅しているからだ


「 静かだね、さっきとは大違いなんだけど 」


「 別に ・・ 」


暗闇に光るライトは
小さな雪が降るようで

その中に雅紀が見えるから
人工物なのにとても綺麗だ


別にオレに固執することないぐらい
顔も、頭も良いのに、なんで?っていつも思う


「 隣おいでよ 」


乗る前に店で買ってもらった服は
結構カッコいいのに着心地も悪くない


黒のボタンシャツ
袖に小さく結ぶ細いリボンがついていて
これならいつか雅紀に返せるかなって思ったんだ

パンツは細身のブラックデニム
新しいのに所どころ傷穴のように空いていて
仕事で破いたヤツとは大違いだ


「 なんでここで良いじゃん 」


隣なんか行ったら
せっかく落ち着いてんのに
また緊張するっていうか

車よりも近くなんだろうが


だから絶対に近寄らないって
まだ免疫がそこまで付いてねぇし


「 もう何、コソコソ独り言みたいに呟いてるの。いいからおいでよ 」


雅紀はその言葉と同時に
軽く腰を上げると、

オレをふんわりと持ち上げ
自分の脚の間に座らせた


「 にゃにっ!!? 」


「 あはは、なにそれ可愛いんだけど 」


しかも隣じゃなくて
雅紀を背にして

二人で同じ向きに
重なるように座ってる


「 座るなら隣に行くから放せ 」


ガッツリと抱きしめられて
いや、それは抱きしめてるんじゃなくて
捕まってる

そんな感じに近い


「 離さない、せっかくこんな近くに翔が居るんだもん。ねぇこのデニムさ生地柔らかいね 」



めちゃ耳元で声が聞こえてくる
一見、鼻にかかるよな高めのイメージなのに
ゆっくりと聞き始めれば低く響く声が良くて

耳がくすぐったくなる


生地を確かめとかで
膝の辺りに手の平が置かれて

そのままそっと
膝上のダメージ加工に指が撫でるように触れる


逃げたいのに
ある意味密室

一周は30分ほどあるって説明がされており
お気を付け下さいって書いてあった


何を気を付けるのか分かんなくて
ただ待っている間に注意かきを読んでいたけど
もしかしてこの逃げれないってやつ?


「 マジでもう隣で良いから 」


「 ダーメ、せっかく抱きしめてるのに。隣とか勿体ないよ 」


「 なんだよ勿体ないって 」


遅い営業時間に
客はほとんどおらず

多分この施設の象徴のように
光を放ちまわりつづけてる

だから上下見ても他に客は見えなかった


そのまま頬に唇が触れて
左腕が鳩尾の辺りを強めに抱きしめてくる


結構キツい
息が詰まるっていうか

雅紀がオレが逃げないよう
こうして抱きしめてるには絶対に理由があって

先ほどの膝のダメージ部分に
やっぱり指が、


「 帰ったらさ、このダメージんとこもっと空けようか? 」


やっぱくる
オレが苦手で逃げれなくなる
ブラック雅紀だ


でもダメージ加工は
膝の少し上部分だけ

だからそれ以上は無いし
そのくらいならとしばらく黙って
雅紀が飽きるのを待っていた


「 ・・・ 」


「 どうしたの?静かじゃん 」


そのまま
波が引いて、雅紀が飽きる頃には
この観覧車も地上に戻り始めるだろし

さすがに係員が扉に手をかけると止めるだろって


それにオレもキスぐらいなら・・


そう思って
耳元で囁く声に

ゆっくりと頭を下げるように傾かせ
雅紀を探す


「 ぁ ・・の、 」


多分真っ赤だ
めちゃ顔が熱いけど
これぐらいは逃げずに頑張りたい

オレだって好きってとこをちゃんと見せたいから


「 あぁ ・・そうなの? 」


なにがそうなの?って
分かんねぇけど、

受け止めてくれて
ちゃんとキスが始まる


素肌に触れるのは
ほんの3センチほど

だからそこまで拒否反応は出ない


「 静かだね、翔からって珍しくてうれしい 」


これぐらいのレベルなら
オレだって大丈夫ってとこを見せてやりたい
でも、そのキスでさえ

未経験な自分が分かるぐらい
雅紀は上手くて


めちゃくちゃ絡んでくる


くちんなかいっぱいだ
左腕はいつしかシャツの 中に入ってるし7


裂かれた部分にだって
指はもう居なくて


諦めたんだって思ったのに
いつしか膝の内側に、そっとデニム生地の上を 撫でて
上がってきているのが分かった


「 ゃめ ・・ろ 」


「 静かにして、音声は聞こえるみたいだよ・・緊急時用にね 」


マジで?
そのもうすぐ地上だし


そろそろこの体勢もおかしいだろって
慌てて立ち上がろうとするのに
ここに来て左腕が絶対的にオレを放そうとしない


「 マジで着くって 」


ほんの数センチだけ
唇が離れて

雅紀の口角が上がっているように見えた


「 降りますの札を中からかけるまで乗れるフリーパスを買ったので,着かないから 」



マジで!?
それってダメージ加工で
安心とか言ってる場合じゃねぇし

このままじゃ絶対に狙って来るだろ


その瞬間から
心臓の音がドキドキと強くなり
オレは元の席に戻りたいのに

力強い腕がそれを止めさせようとしない


「 緊張すると硬くなんのかなぁ・・ 」


ヤバい!!絶対にヤバいって
オレのは確かに反応してる

心とは全く別の動きを雅紀に見せるから
オレはマジでこの場所で?とかって


慌てて降りますの札を必死に探し始めた











・・・つづく


おはようございます

めっちゃ偏頭痛ʕ´-ﻌก̀ʔᐝ

昨夜ちょっと眠れなくて
嘘メガネ深夜に書いたら

朝に上げるには
ちょっと刺激強め?

ゆっくり行きます
親知らずのせいかしら

めっちゃ頭いてーw

良い1日を♡


なう




クローバー桜クローバー桜クローバー桜

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