テーマ:先生と嘘メガネ
に、収録してゆきます♪
嘘メガネ
おさらいはテーマ
先生と嘘メガネに入っています♪
初めて↓
先生と嘘メガネ1.最後に書いた物
隙間1.
→隙間2
3.隙間.- 先生とウソ、そしてメガネ
「 そこの角に車、停めてあるよ 」
黒いTシャツの背中には鶏雅と書かれた文字があり、多分炭の匂いが沁みついている
先生の車に乗るのは初めてじゃないけど
その綺麗なシートにオレの匂いじゃ不釣り合いな気がした
夜空には星が光ってそうな夜も
この街には誰かのタバコの煙と排気ガスで溢れていて
何故か曇り空のように見えていた
歩き出す背中を見つめ
ホワイトカラーのブルーカラー
その仕事について柄にもなく考えてみていた
店の仕事をしていると
酒を飲みながら職場の辛さを語り
今にも怒りだしそうなほどにイラつきを見せる大人が多く
その点では
鶏を焼くのは熱く
体力が必要な仕事だけれど
売り上げが立てば、そこまで人間関係に不安になる事も無い
自分の店っていうのもあるけれど
もしかしてオレにはまだ社会が見えていないのかなって
そんな気持ちにもふと、なってしまう
「 ほら、早くおいで。また可愛いから誰かに連れて行かれるよ 」
葉の眼鏡には多分度が入っていない
だから雅紀になる時には
オレが見えてるのかな?って
何度も思ったことがあるけど
それはこいつはこいつで何かを変えたい時があるのかなって
店の大人のことを
目の前の背中に重ねていた
数軒のビルの狭間
その先に歩道に隣接した
パーキングメーターが設置されていて
そこに見慣れた車は停めてあった
キーレスのせいで
扉にそっと触れるだけでドアが開く音がして
数日間履いたままのデニムは
やっぱ・・
「 翔? 」
数分だけど
背中を歩いて時間に
オレはこんな風に考えてるなんて
思いもしてねぇんだろうな
「 やっぱやめとく、なんか今夜は疲れたから 」
「 そうなの? 」
「 店戻って、もう少し片づけするから。雅紀は気を付けて帰りなよ 」
そう言って来た道を振り向かずに
戻ろうとした時、
強く腕をつかまれた
「 待って、だから服を買いに行こうって言ったでしょ 」
「 ・・別に服じゃない 」
なんで?
なんで分かんの?
何も言ってないし
一言も喋んなかったじゃん
だから心の中が
全部見透かされてるようで
葉なのか雅紀なのか
今、目の前のこいつがどっちかなんて
オレには分かんないのに
「 別にその服でも良いよ、でもそれだと汗もかいてるだろうし。・・じゃあさ 」
周囲を見渡した雅紀は
後部座席のドアを開くと
オレを無理矢理めに連れ込み
シャツをたくし上げようとする
「 ゃ、なに!? 」
「 良いからこれ 」
慌てて何が起こっているのか分かんねぇ
でもドキドキして顔が熱くて
今この状態で何してんの?って
一気にシャツを脱がされ
両腕が上げられるとそのまま違う感触が
そのまま身体へフィットする
ちょっと汗もかいてる
けど、この汗はこめかみから
少し違う種類の汗で
そのままデニムへと手を掛けようとするから
そこは膝を入れて、めちゃくちゃに抵抗した
そのタイミングで偶然、雅紀に蹴りが入ってしまう
「 痛っ、もう・・これじゃあ狂犬だよ。顔は可愛いクセにほんと強気 」
なにそれ?
でも改めて少し落ち着けば
オレのボタンが外されて
目の前に七分丈だろうか
足首まで無いサイズのスウェットが用意されていた
シャツも軽い感じの
ボタンが無いタイプのポロシャツで
襟が付いていた
「 あのこれ 」
「 さっき待ってる間に保険も兼ねて買っておいたんだ、翔がうちに来ても着替えられるようにさ 」
全部・・
分かってたんだ
でも、そうなのかもしれない
オレの心なんてほんとうは全部知ってるのかも
だからそれを分かって
本気で雅紀はぶつかって来る
冗談なのか
遊ばれてるのか分かんないけど
オレはなんか雅紀の手の上でさ
遊んでいるようで
もしかして
オレが考えているよりも
自分は子供なのかなって
「 どう落ち着いた? 」
「 ぅん ・・、さっき蹴ってゴメン 」
「 疲れたなら送って行こうか? 」
「 意地悪だよな、雅紀って 」
今は眼鏡はしていない
だから目の前にいるのはオレの好きな人だ
「 ふふ、じゃあドライブする? 」
笑って
顔を近づけると
そっと頬にキスをされそうになり
オレはゆっくりとその角度に顔を上げた
・・・つづく
こんばんは
SHOWチャンネルの時間だけど
家族がテレビを
ツベを見てて
ホラーなやつw
見れませんw
なので
その横でこそりと
嘘メガネ
あげときます
なんとかメンテナンスも終わって
明日朝は温活かな
なう
エブリスタさんで
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