3.隙間.先生とウソ、そしてメガネ AS | なうのこたつ保管部屋

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大好きな彼らの記憶を残しつつも、趣味な物語や日記、旅行記などを書いてる部屋です♪


【※無断に話や内容転写利用、画像利用はお断りします。別公式小説サイトにてオリジナル名にて上げています】


テーマ:先生と嘘メガネ
に、収録してゆきます♪



嘘メガネ
おさらいはテーマ
先生と嘘メガネに入っています♪


初めて↓
先生と嘘メガネ1.



最後に書いた物

隙間1.








3.隙間.- 先生とウソ、そしてメガネ



「 そこの角に車、停めてあるよ 」


黒いTシャツの背中には鶏雅と書かれた文字があり、多分炭の匂いが沁みついている



先生の車に乗るのは初めてじゃないけど
その綺麗なシートにオレの匂いじゃ不釣り合いな気がした


夜空には星が光ってそうな夜も
この街には誰かのタバコの煙と排気ガスで溢れていて

何故か曇り空のように見えていた


歩き出す背中を見つめ
ホワイトカラーのブルーカラー
その仕事について柄にもなく考えてみていた

店の仕事をしていると
酒を飲みながら職場の辛さを語り
今にも怒りだしそうなほどにイラつきを見せる大人が多く

その点では
鶏を焼くのは熱く

体力が必要な仕事だけれど
売り上げが立てば、そこまで人間関係に不安になる事も無い


自分の店っていうのもあるけれど
もしかしてオレにはまだ社会が見えていないのかなって


そんな気持ちにもふと、なってしまう


「 ほら、早くおいで。また可愛いから誰かに連れて行かれるよ 」


葉の眼鏡には多分度が入っていない


だから雅紀になる時には
オレが見えてるのかな?って
何度も思ったことがあるけど

それはこいつはこいつで何かを変えたい時があるのかなって


店の大人のことを
目の前の背中に重ねていた


数軒のビルの狭間
その先に歩道に隣接した
パーキングメーターが設置されていて

そこに見慣れた車は停めてあった


キーレスのせいで
扉にそっと触れるだけでドアが開く音がして


数日間履いたままのデニムは
やっぱ・・


「 翔? 」


数分だけど
背中を歩いて時間に

オレはこんな風に考えてるなんて
思いもしてねぇんだろうな





「 やっぱやめとく、なんか今夜は疲れたから 」


「 そうなの? 」


「 店戻って、もう少し片づけするから。雅紀は気を付けて帰りなよ 」


そう言って来た道を振り向かずに
戻ろうとした時、

強く腕をつかまれた


「 待って、だから服を買いに行こうって言ったでしょ 」


「 ・・別に服じゃない 」


なんで?
なんで分かんの?

何も言ってないし
一言も喋んなかったじゃん


だから心の中が
全部見透かされてるようで


葉なのか雅紀なのか
今、目の前のこいつがどっちかなんて
オレには分かんないのに


「 別にその服でも良いよ、でもそれだと汗もかいてるだろうし。・・じゃあさ 」


周囲を見渡した雅紀は
後部座席のドアを開くと

オレを無理矢理めに連れ込み
シャツをたくし上げようとする


「 ゃ、なに!? 」


「 良いからこれ 」


慌てて何が起こっているのか分かんねぇ
でもドキドキして顔が熱くて

今この状態で何してんの?って


一気にシャツを脱がされ
両腕が上げられるとそのまま違う感触が
そのまま身体へフィットする

ちょっと汗もかいてる
けど、この汗はこめかみから
少し違う種類の汗で

そのままデニムへと手を掛けようとするから
そこは膝を入れて、めちゃくちゃに抵抗した


そのタイミングで偶然、雅紀に蹴りが入ってしまう


「 痛っ、もう・・これじゃあ狂犬だよ。顔は可愛いクセにほんと強気 」


なにそれ?
でも改めて少し落ち着けば


オレのボタンが外されて
目の前に七分丈だろうか

足首まで無いサイズのスウェットが用意されていた


シャツも軽い感じの
ボタンが無いタイプのポロシャツで
襟が付いていた


「 あのこれ 」


「 さっき待ってる間に保険も兼ねて買っておいたんだ、翔がうちに来ても着替えられるようにさ 」


全部・・
分かってたんだ

でも、そうなのかもしれない
オレの心なんてほんとうは全部知ってるのかも

だからそれを分かって
本気で雅紀はぶつかって来る


冗談なのか
遊ばれてるのか分かんないけど


オレはなんか雅紀の手の上でさ
遊んでいるようで


もしかして
オレが考えているよりも
自分は子供なのかなって


「 どう落ち着いた? 」


「 ぅん ・・、さっき蹴ってゴメン 」


「 疲れたなら送って行こうか? 」


「 意地悪だよな、雅紀って 」


今は眼鏡はしていない
だから目の前にいるのはオレの好きな人だ


「 ふふ、じゃあドライブする? 」


笑って
顔を近づけると

そっと頬にキスをされそうになり
オレはゆっくりとその角度に顔を上げた











・・・つづく


こんばんは
SHOWチャンネルの時間だけど

家族がテレビを
ツベを見てて

ホラーなやつw
見れませんw

なので
その横でこそりと
嘘メガネ

あげときます
なんとかメンテナンスも終わって

明日朝は温活かな



なう


クローバー桜クローバー桜クローバー桜

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