2部 1-5.先生とウソ、そしてメガネ ( 櫻葉小説・嵐 ) | なうのこたつ保管部屋

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大好きな彼らの記憶を残しつつも、趣味な物語や日記、旅行記などを書いてる部屋です♪


【※無断に話や内容転写利用、画像利用はお断りします。別公式小説サイトにてオリジナル名にて上げています】


テーマ:先生と嘘メガネ
に、収録してゆきます♪


初めて↓
先生と嘘メガネ1.



おさらい↓
嘘メガネ1-4





Ⅱ.1-5 先生とウソ、そしてメガネ





「 すっげぇ・・キツ・・
  もう少し緩めて 」



「 ・・わかんね・・そんな・・の 」



葉がメガネをしたままで
オレを揺さぶるから痛いのに・・んか・・













・・・
・・・・・・






ハッ・・・ 

今なんか凄い夢を見ていなかったか




気が付くと射しこんだ朝の陽が眩しくて眠っていたのに気付く




そう言えば・・昨夜、



「 ほら、もう一度風呂に入るよ
  冷えたんでしょ? 」



「 さっき入っただろ!
  だからもう良いよ 」



肉まんは潰れていた
ううん正しく言えば、平たく中の肉が出ないようになっていた



「 確かに肉まんは美味しかったけど・・
あんな格好で出て行くから手足は氷みたいだったけど? 」



「 ・・人間が氷になったら
   ヤバいだろ 」



仕方ないって感じで
家に連れて帰られた後は


オレを自分のベッドへと投げ込んだ



「 ったぁ!!もう少し優しくしろ 」



「 誰?先生にそんなくちを聞くのは 」



結局壁側に押さえ込まれ
隣に葉のままで寝転んでくる




「 ほら2人で温まろ?こっち向いてオレの間につま先入れてみなよ 」



確かに言われてみれば
雅紀のパンツは膝の少し下を隠すぐらいだった
 

だから急に温かな毛布の中に入れば
ジンジンとして冷たさが痛がゆいような感じになる



黙ってモソモソと・・葉の膝の間に
自分も膝を折って挟んでもらうと温かくて気持ちが良い



「 翔って・・猫みたい、
それで自分はリンゴしか食べれないって何か不思議 」



「 手も冷たいんだけど 」



はいはいと返事をして自分のシャツの中にオレの両手を入れる



「 これで良い? 」



「 ・・うん 」



葉の腹に触れると思ったよりも硬くて、だけど熱いくらいだった



「 ねぇ雅紀は? 」



「 ん・・・ 」



「 まだ嘘メガネしてるって事は、
   オレが寝たら仕事するって事? 」



「 仕事は終わったけど、
ちょっと甘く見せたらまた出て行きそうだから

もう少しこのままにしとく? 」



毛布は少しオレンジがかったベージュ
いなり寿司みたいに三角になった互いの膝で


オレは葉と見つめ合うように潜っていた



「 ・・・もう出て行かないから、
   雅紀が良い・・ 」



「 どうして?
  このままじゃ甘えられない? 」



だって・・葉はオレがドキドキするような事ばっかするんだ


だから安心して腕の中に入れなくなる



「 雅紀が・・ぃい・・・ 」



ちょっと半泣きになるのは
葉の言った通り甘えたくて恥ずかしくて言い出せないから


葉と雅紀は同じなのに
そのボーダーを引いているのはオレの方だったのかも



「 しょうがない・・ 」



葉はメガネを取ると
頭の上の目覚ましの上にそっと置いた



「 これで良い? 」



「 ・・・ うん、ごめんなさい 」



「 謝らなくて良いけど・・、
 そんなにメガネのオレは苦手? 」



だって教師の葉は
みんなの物で、オレだけの人じゃない


だから、普通の恋人みたいに
一緒に居る時だけは・・
オレだけの物でいて欲しい



「 オレが
  リンゴが好きな理由知ってる? 」



「 ううん、知らない教えて 」


メガネをしていない雅紀が
そっと抱きしめてくれて温かくなって来たつま先とシャツの中にある指、


オレはホカホカとしたぬくもりに
自分の過去と今のこの時が混ざりそうになっていた


「 まだ弟が母さんのお腹にいて、
だからオレは父さんと2人で夏祭りに出かけたんだ

だけど祭りの最後に上がった花火がすげぇデカくて

もっと近くで見たくて
人だかりの中を手を離して走って・・

はぐれた・・ 」



「 うん・・ 」



「 父さんはオレを呼んだらしいけど
打ちあがる花火で聞こえなかった

だから・・全部終わって振り返ると
父さんは居なくてオレはまだ小さくて・・


それで泣き出して必死で探したんだ
周りの大人もそんな子供なんか迷惑してたと思う

なのに1人だけ・・
オレの手を引いてくれた人がいて 」




< 大丈夫・・
 すぐに見つけてあげる、これ食べな



渡された自分の顔ぐらいなリンゴ飴




「 そう言って、一緒に父さんを探してくれた人がいた ・・・ 」



結局、祭りの主催者テントで
父さんは待っていて


気が付くと、その人は居なくなっていた



その時から・・オレはリンゴを食べると安心する

そして、何でもいつかは大丈夫になるって思えるようになった

あの人は大勢の人波から
オレを助け出してくれたヒーローだったんだ



「 ・・・ 聞いてる?雅紀 」



「 聞いてるよ・・ 翔 」



眠そうな声と自分の髪に鼻先を入れて
もっと抱きしめてくる



オレの昔話なんて・・誰にも話した事がなかった



一緒にいたくて
慣れない仕事を続けた数日に


雅紀はいつの間にか眠ってしまい
オレはその時になってやっと、顔を見つめる事が出来た


そっと起き上がり
寝顔を見ると、鼻筋の通った顔はとてもキレイで


オレはいつかもっと大人になり
雅紀を助けられるヒーローになれたらと・・もう一度、腕のくぼみに頭を添えて


一緒に眠りについた
 













・・・・つづく



GWが終わったので
また何処かの連休なんかで


この2人とは
会えたらいいなって感じです
色々考えて書いたので


続く設定になっております♪



では・・


今日は寒かったなぁ


でもゆっくりできたよ
MVも解禁になって
ムヒも始まったしね


いつも来てくれて
本当にありがとう




なう


エブリスタさんにも
来てくれてありがとうね
はやくオレ鳴き書いてしまいたいわ




 





・・・

これからゆっくり
オレ鳴や
きか飴、他新章を
アップしてゆきます↓
エブリスタ★つむぎ部屋