ペルーのリマに地下鉄建設は可能か、とりあえず電鉄を。。 | 南米ペルー在住、ピルセンの「ペルー雑感」

ペルーのリマに地下鉄建設は可能か、とりあえず電鉄を。。

今、リマ市内の交通渋滞がひどい原因は、当然のことだが車の数がここ数年、毎年10万台ほど増えていることにある。渋滞緩和のひとつとして、路線バス専用のメトロポリタンバスが運行し始めている。もっとも、これは以前にもあったものだ。リマ市内を走る高速道路のあった専用路線を改造し、そして、更に延長させるものだ。また、リマ電鉄建設も進められている。リマ市中に乗り入れるための高架の線路が建設されており、来年の6月には完成するという。このメトロポリタンバスも、電鉄も更に郊外に路線を伸ばすという。しかし、総合的な交通網の整備にはならないという専門家の意見もある。ここで、ぶちあげられたのが、「地下鉄」建設だ。「地下鉄」の話は新しい話ではない。以前からいわれていたことだ。そして、いつもいわれていたのは、技術的には可能だが、資金面、そしてまず当面の渋滞を解決しなければという話でたち消えになっていた。まあ、建設が始まって、そして中断され20年以上たった電鉄から始めようということか。


いままで、わたしが乗ったことがある域内国の地下鉄は、メキシコシティ、カラカス(ベネズエラ)、サンティアゴ(チリ)、サンパウロ(ブラジル)、ブエノスアイレス(アルゼンチン)だ。移動に便利だと思ったのは、サンティアゴの地下鉄。



リマ市長選候補者討論会で各候補は5年以内に地下鉄建設で交通渋滞緩和を発言した。専門家の意見は技術的な面では可能であり資金的な裏付けが必須となる。リマメトロポリタンバスの専用道路建設費用は1キロ当たり700万ドルかかる。地下鉄建設費用は1キロ当たり2800万ドルから7000万ドルかかる。日本の国際協力機構(JICA)の調査では、アテ区からカヤオ市までのリマ電鉄第2路線(アテ=エルアグスティノ=カヤオ)建設費用は6億6070万ドル(29キロ、18駅、20015年完成)とリマ電鉄第3論戦(アテ=ハビエルプラド=カヤオ)建設費用は2億6000万ドル(16.2キロ、14駅、2020年完成)の構想で、一部路線を地下鉄にすることも可能となる。