野犬と飼い犬 | 南米ペルー在住、ピルセンの「ペルー雑感」

野犬と飼い犬

南米ではオートバイや自転車で長期旅行をしている日本人や欧米人がいる。自転車旅行している人から話を聞いたことがある。移動中に怖いのは大型トラックなどの風圧、そして犬。街道筋の村などを通過する時、放し飼いの犬が自転車のタイヤ、ペダルを踏んでいる足めがけてかみついてくるという。その放し飼いの犬が飼い犬か野犬かはわからない。地方の村では飼い犬であっても当然鎖でつながれていない。のんびりと寝ている犬が突如、自転車のタイヤにむかって噛みついてくるという。

郊外の道路で轢死した犬がころがっている状況はホ国もペルーは同じかもしれない。放し飼いされて車のタイヤに噛みつこうとほえまくり、車を追っかけるような犬は轢かれたりしない。でも、ふらふらと道路に出てくる犬は轢かれる可能性が高い。高速で走っている場合、犬を避けるために急ハンドルをきればトラックなどでは横転事故につながる。大型バスに乗っていて犬が轢かれたのを見たことが何度もある。運転手は反射的にハンドルを切るが道路を飛び出したり、対抗車線に出たりはしない。轢いた後、十字を切る運転手もいた。ただし、車を止めて犬を処理したりはしない。

都市周辺部に徒党を組んでいる野犬群はこどもを襲ったりするから怖い、噛まれて治療が遅れると死にいたる狂犬病も怖い。高級犬(値段が高い)はたとえ座敷犬のような小型犬でも家中では放し飼いの場合がほどんどだけど、散歩中は鎖でつながれている。犬の盗難もある。ストレスという点では鎖につながれぱなし、散歩に行けない犬が溜まるようだ。

ペルーではヘッドライトを防御する鉄製のバンパーを備え付けている車が多い。悪路で石ころが当たるのを防いだり、ライト類の盗難防止にもなる。名前は MATA PERRO