ペルーに来るツーリスト | 南米ペルー在住、ピルセンの「ペルー雑感」

ペルーに来るツーリスト

日本のテレビ局のアンケート調査で、日本人が世界遺産で最も行きたい場所はペルーのマチュピチュ遺跡とのこと。東南アジア並みにはいかなくても、旅行単価はどんどん下がり、南米旅行は昔と比べて安くなっている。ペルーではここ数年観光客や外国人ビジネスマンの数が増えている。5つ星、4つ星のホテルも増えているし設備も改善されている。日本人のツーリストも微増している。ホテルやレストランのランクを下げ、ガイドの能力を問わないような格安団体旅行も人気だとか。ホテルや食事が良くないとのクレームは、「そのクラスの料金しか払っていない」ということになるらしい。


2003年93万3643人のツーリストがペルーを訪問した。域内の国々と比べてもまだまだ少ない。例えばメキシコ1866万人、ブラジル409万人、アルゼンチン337万人、隣のチリは161万人のツーリストが各国を訪問している。でもペルー訪問者の数は少しづづ増えていることは確かだ。地域別では南米39.7%、北米26%、欧州26%。日本を含めアジアはわずか。

国別でペルーにやってくるツーリストの数は一番が米国、次いでチリ、ボリビア、エクアドル、英国となる。日本人の団体や個人のツーリストで、「やたら日本人多いね」という人もいる。日本からペルーにアクセスする航空便が限られているのと、訪問ルートが似通っていること、同じような情報源に頼っていることなどからそう思えてしまうけれど、日本人の数はツーリスト全体の数から言えばそれほど割合は多くない。主要ルートやアップシーズン、特定の宿泊場所を外れると「また、日本人にあっちゃった」なんてことにはならない。

ペルー滞在中、ツーリストはひとり平均718ドル使うという。
ペルー滞在平均日数は15日間。日本人はどうかな。

ツーリストは何処に行くか?
一番はリマの92%。航空機で入国する拠点だからだろう。次いで②クスコ52% ③マチュピチュ47% ④聖なる谷(ウルバンバ周辺)30% ⑤プノ(チチカカ湖)⑥アレキパ ⑦コルカ渓谷。リマを除いてクスコ周辺とチチカカ湖、アレキパが三大主要訪問地。

ペルーの外貨獲得の部門別で一番は当然のことながら鉱物資源46億ドル、次いでツーリズム9億2000万ドル、水産8億2000万ドル。ペルーにとっては観光客は大事なお客様であり、「煙突のない産業」といえる。

この前終わった、トルヒヨの「春の祭典」。米国から毎年、バトントワラーの美女がやってくる。あまり知られていないけど。