以前にブログに書いた、
50年以上前に、田舎で父が水力発電をしていたというお話。
そのご当人の10年祭で実家へ帰ったので、
昔、水力発電のための水車があったあたりを見てきました。
「本人談」が取れないのが残念ですが、
こんな普通の場所で電気が作れたのだということは、
皆様にも分って頂けるのではないかと思います。
見に行った・・・といっても、遠いところではなく敷地の端です。
今は庭になっているこのあたりに、水車小屋があったのをかすかに記憶しています。
下の写真の四角く囲ったあたりが水車の位置で
矢印の方向に小川が流れ、川に水車が掛かっていました。
そして、水車の軒下にトラック用の大きなバッテリーが2個あって、
水車で電気を起こしていた時に使っていたと聞いた覚えがあります。
小川(矢印のあたり)はもう水量が減ってしまい、
取水のためのパイプも通っているので、水が流れているのがわからない位です。
でも当時の私の記憶では、小川ながら水量はたっぷりで、
傾斜もあるため、きれいな水が勢いよく駆け下っていました。
この流れでは、
エアコンや洗濯機を動かすほどの発電量は賄えません。
ああ、もちろん当時はそもそも家電もなかったけれど。(^^)
でも、家族が明るい電灯の下で夜を過ごすのには十分だったのでしょう。
わたしたちの生活は、家電に助けられて家事は楽になりましたし、
亜熱帯化した日本では、エアコンなしに夏を過ごせない地域も多くなりました。
でも、お店のアイスクリームのクーラーに扉が無かったり、
飲料水の自販機が至る所にあったりするのを見ると、
そろそろ、わたしたちは、
本当に必要なことにだけ電気を使う賢さを身に付けなくては、
と思います。
放射能汚染と引き換えに電気の恩恵を受けるのではなく、
安全に作った電気を安心して使う賢さも。
こんな小さな小川からでも、電気は作れるんですから。
帰りの高速での夕焼けです。