Thank you for your smile(8) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

もういちど



自分のすべてをぶつけて



頑張ってみようか。



彼女のために





結城は彼女を抱きしめたまま



ずっとずっと考えていた。




あゆみはようやく落ち着いて、彼から離れ



「・・・もう・・帰らないと、」



と言った。



「え・・・」



「これからウチの近所のコンビニでバイトがあるから。」



少しだけ微笑んだ。



「まだ・・・コンビニでバイトしてんの、」



「丸1日休むのが、すっごく贅沢な気がして。 有吏だって特別に許可貰って休みの日は半日バイトしてるし。」


あゆみはバッグの中にエプロンをしまい込んだ。



彼女がしている苦労に比べたら


自分がしている苦労なんか


なんでもない。


彼女が経験してきた絶望に比べたら


自分の迷いなんか


なんでもない。




結城は帰り支度をするあゆみをまた抱きしめた。



「・・・結城さん・・・」



「・・・そばにいてくれ・・・。 プロポーズをなかったことにしてくれなんて・・おれがバカだった。 もうきみさえも愛せない気がして・・・怖くて、」



やっぱり彼らしくない弱々しい声で。 



あゆみは目を閉じて少し微笑んで



彼の背中に手をまわした。





あたしがいないと



ダメになっちゃいそう・・・・





初めてそう思えた。



いつもいつも守ってもらってばかりで


こんなあたしが彼と結婚だなんて


それがすごく重圧に思えたけど




今は



この人にはあたしじゃなくちゃダメなんだ





そればっかりで胸がいっぱいで。





「・・・バイト、休むわけに行かないから・・・行ってきます。 終わったら、また来るから、」



まるで小さな子供を置いて出かける前のような気持ちになった。



彼の頬に手をやって


またキスをした。



結城についていくのが『精一杯』のように思えたあゆみでしたが、今初めて彼を守りたいと思うようになり・・



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