Want to see you(3) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

そもそも


だいたいおれにとってイヤなことは


この人が絡んでるし。




千堂さんのことだって


あっという間にあの人の心をさらって



ほんっとにもうどんだけ傷ついたか。



んで


まさか姉ちゃんまで



なんて考えもしなかったし。





有吏はすごく悪い目つきで結城を睨んでいた。




「あ? なに?」



それに気づいた結城が怪訝な顔をした。



「・・別に・・・・・」



有吏はそのまますーっと席を外してしまった。



「あ。 瀬能。 あとで藤堂さんのとこ一緒に行くから。 午後イチくらい、」


玉田に声を掛けられて




『斯波さんと玉田さんにはナイショだよ・・・・』



フラッシュバックのように昨日の彼女のいたずらっぽい笑顔を思い出してしまった。



どきんとして玉田の顔が見れなかった。



「・・ハイ・・・・」




茜はもうすぐ2年間の予定で留学に行くとはいえ、北都フィルの楽団員でもある。



楽団員と『特別な関係』になることが禁止であるとわかった今


やっぱり禁忌を犯している気がして


ものすごく自己嫌悪に陥った。



の反面



いや



千堂さんは酔っぱらってただけなんだ


あんなの『事故』じゃん。


『事故』!!


別に『特別な関係』になったわけじゃないんだから!!



一生懸命自分に言い聞かせてもみた。




気分的に振り回されながらも、有吏は外出から戻った。



玉田はそのまま藤堂と出かけてしまい、一人で社に戻ったのだが



事業部に戻ってみると、がらんとしている。



そこに



「おい! また誰もいねーぞ! さっきっから電話鳴ったりとかしてうるさくてしょーがねー!」



なぜか真尋が八神のデスクでマンガを読みながら足を投げ出していた。



「・・あ・・・ども。 あれ? みんなどこ行っちゃったのかな??」


有吏はスケジュールボードを見た。



「ったく! 相変わらず不用心だな。 金目のモンないからいいようなもんだけど、」



真尋には珍しいまっとうな意見であった・・・




今更ながら茜と結城のことを思い出し、またしても口惜しくなる有吏。 いろんな気持ちに苛まれ・・




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