「もー! ほら、もっと飲んじゃいなさいって!」
南はどぼどぼと有吏のグラスに酒を注いだ。
「飲ませすぎじゃない? ほぼ死んでるし・・・」
真緒がつっぷした彼の背中をツンツンとつついた。
「おまえ救急車モンになったらどーすんだ。 いい加減にしろよ、」
斯波はいつものようにウーロン茶を飲みながら南を窘めた。
「だって! 今日はユーリが正社員になったお祝いだよ~~~? 飲まなきゃ!」
「結局。 南さんが飲みたいんですよね~。」
玉田は笑った。
有吏は突っ伏したまま
「う~~~~~~、」
いきなりうなり始めた。
「え、なんか。 ヤバくないですかあ?」
夏希が覗き込んだ。
そして勢いよくガバっと顔を上げた。
「吐く???」
夏希はビクっとしてのけぞった。
有吏は据わった目で
「あ~~~~~~。 でっかい男になりてえ~~~~~!」
いきなり叫んだ。
そしてまたパタっと突っ伏して、ぐうぐう寝始めた。
みんな目をぱちくりして彼に見入ってしまった。
「・・・・でっかくなれますかね・・・」
夏希のつぶやきに
「もうムリだろ。 ハタチ過ぎて、でっかくはなれん。」
斯波が大真面目に答えた。
「・・・・なんか。 悩んでんのかしら。」
真緒は首をひねった。
「・・だとしたら。 やっぱ彼女がいないせいとちゃう?」
南は鋭い視線でみんなを見回した。
「おまえ、それを言ったらおしまいだろーが、」
斯波の鋭いツッコミにみんな失笑した。
「で。 結城は?」
南は腕時計を見た。
「行けたら行く~って、やる気なさそうに言ってましたよ、」
夏希が言った。
「もー。 相変わらずやなあ、」
すると、またいきなり有吏はガバっと起き上がり
「・・・ゆうき????」
今度は据わった目、というよりかなり悪い目つきだった。
「お、また蘇った。」
真緒は頬杖をついて傍観した。
「・・・・意味わかんないことばっか言っちゃって! ちっくしょ~~~!! 姉ちゃんのことは遊びなのかよぉ~~!! 本気じゃないなら、近づくな! つきあえないってわかってんなら、近づくな!!!!」
有吏は思いっきりそう言ってしまった。
いきなりの発言に
またもみんなフリーズしたままになってしまった・・・・
いつものように事業部の飲み会ですが、有吏は荒れまくっております・・(-。-;)
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