Pure feeling(5) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「あ、アプローチだなんて!」


あゆみはカーッと顔を赤くした。



結城はおかしそうにクックッとうつむいて笑った。



こういうところが。


とっても水商売のコだなんて思えなくて。



てゆーか



よくこういう仕事してられるって思える。



「ほんとにもー・・・。 結城さんていちいち言うことが上から目線なんですよ・・・」



彼女は口を尖らせて、フォークにパスタを絡めた。





昼休みの時間が迫っていたので、特に込み入った話をすることもなく二人は店を出た。



そのとき。



「・・・今日はここでお昼だったの?」



声がしてビクっとしてあゆみは慌てて振り返った。



そこにはメガネを掛けた中年の男がニヤニヤしながら彼女に近づいてきた。



あゆみはとっさに結城の後ろに回りこんだ。



「・・・え? なに? この男。」


その男は結城を上から下まで嘗め回すようにジロジロと見た。


その視線が異常な気がして結城も一瞬たじろいだ。



「今日もこれからお店でしょ? 同伴すればカンナちゃんのお給料も上がるんでしょ? 協力するから。」



男は結城に構わず彼女に近づいた。



「け・・けっこうです。 ほんと・・・。 前のお店とは違うんで、」


あゆみは結城の影に隠れながらそう言った。



「ぼくは。 カンナちゃんの力になりたいんだよ・・・・。 ね?」


と、彼女の腕をぎゅっと掴んだ。



「ちょっと。 なんなんですか?」



結城は彼女を庇うようにその手を振り解かせた。



男は背の高い結城をジロリと睨んだ。



「なんだ? おまえは・・・・」



一見、真面目な中間管理職風なのに


その目つきだけが異様な気がした。



「彼女。 困ってっから。 強引なことしない方がいいと思うけど、」



結城はいつものように冷静に男に言った。



「・・・おまえはカンナちゃんの何なんだ? え?」


男はじりっと前に出た。



「何なんだ、と言われても。 まあ・・『友人』ですが。」



「友人????」


もちろん思いっきり疑いの目を向けられた。




結城はその男のスーツの襟についた社章を見逃さなかった。


あゆみが客のストーカー的男にからまれて・・・




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