Das Schicksal~運命(1) | My sweet home ~恋のカタチ。

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せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

「・・これを・・・」



真尋は明日発売されるその写真誌を絵梨沙の前に差し出した。



「え?」


わけがわからなかった。



「おれ。 これに出てる。 ・・この前の友達の結婚式の二次会のときに・・・。 撮られた、」


徐にそのページを開く。



絵梨沙は目を見張るようにして、驚き


そしてそれを手に取った。




「・・・明日。 それ発売になる。 ・・・本当に、ゴメン!!」



テーブルに額がつきそうなほど頭を下げた。



絵梨沙の美しいその表情がどんどん凍り付いていくのが見ていられない。



「ほんと! この彼女とはその時初めて会って! 有名なモデルだなんてぜんっぜん知らなくて! おれも・・飲みすぎてわけわかんなくなってて・・・」



言い訳だけがどんどん出てきて


そんな自分もイヤだった。



「もちろんそれから一度も会ってないし! 別にメールするとかそんなんもない! ほんっと・・たった1度間違って・・・・」


と言うと


「・・間違って・・・?」


絵梨沙は呆然とそう言った。



「ぜんっぜんそんな気持ちはないし! ただ・・ほんっとおれがだらしなくって!!」



言い訳はできない。


どんな状況だろうと、その彼女の家に泊まってしまって


そして『いたして』しまったことは事実なのだから・・・




絵梨沙が何も言わないので、真尋はガバっと顔を上げた。



「もう謝るしかできない! だけど・・おれは・・絵梨沙だけを、」



すると絵梨沙の表情がいきなり変わって、立ち上がり真尋の横っ面をひっぱたいた。



「い・・・・・」


志藤のパンチと同じくらい強烈だった。



「・・・言い訳なんか聞きたくない! どんなに単なる『浮気』だって言っても! あたしを裏切ったことには変わりないじゃない! あたしのことを・・好きなら! あたし以外のひとを抱くなんて絶対にありえない! 男の勝手でそんなの絶対に許さない!!」


もう


絵梨沙がどんどん泣き顔になってしまったので


真尋は胸を日本刀で突き刺されているような思いだった。



「絵梨沙、」


「・・裏切りよ・・・。」


絵梨沙はつっぷして泣き始めてしまった。



そんな彼女の肩に手を触れると、



「触らないで!!! もう出て行って!!」



思いっきり手を振り払われて、すごい形相で言われた。



もっともっと言葉を尽くしたいのだが


帰れと言われたら、もうどうしようもない。



真尋は仕方なく彼女の家を後にした。




真尋の受難はさらに続き、傷心のまま家に帰ると


もっと恐ろしい『御大』が待ち受けているのだった・・・



絵梨沙を泣かせてしまった真尋はもう精神的にボロボロでしたが・・・



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