Smile again(4) | My sweet home ~恋のカタチ。

My sweet home ~恋のカタチ。

せつなくてあったかい。
そんなラブストーリーがいっぱいの小説書いてます(^^)

もうシャワーも浴びてしまったけれど、夏希は高宮の様子が気になって、雨が激しく降る中、外に飛び出した。


どうしたんだろ

全然、いつもの高宮さんじゃなかった。



『来なくていい、』



あんなに強い口調で言われたことも初めてだった。


いてもたってもいられずに突き動かされた。



インターホンを鳴らすとしばらくして高宮が出てきた。


「・・・ほんとに、来たの・・?」



その彼の顔はやっぱりだいぶ酔っているようで、壁にもたれていないと立ってもいられない様子だった。

夏希は黙って彼の部屋に上がっていく。



「おい・・」



高宮はそれを制しようとしたが、彼女はリビングの隣の寝室に入っていく。



すると

缶ビールの空き缶の残骸と、口の開いたウイスキーの瓶が置いてある。


「こんなに飲んで。 どうしちゃったんですか?」

夏希は空き缶を片付け始める。


「も・・いいから、」


高宮はこんな姿を彼女に見られるのがたまらなく嫌だった。

それを無視するように夏希は手を動かす。



それにイラっときて、

「いいってば!」


さらに強い口調で彼女の手を取った。



「高宮さん、」



彼女のその漆黒の瞳に吸い込まれるように

その手を引っ張って彼女を抱きしめた。



いったい

どうしちゃったの?



夏希は何も言ってくれない高宮が、心配でたまらなかった。



しかし

高宮が彼女を抱きしめる手も

いつもの彼ではなかった。



「高宮・さん・・・?」



その異変に気づいて、少し離れようとしたがそれを許してくれない。



そして

強引なキスをした。



え・・・


え? 

なに?



と思っている間にベッドに押し倒された。



「た・・・高宮さん!」



夏希は驚いて彼を制するように声をあげた。


高宮はそんな彼女の口を塞ぐように激しいキスをした。



何度も

何度も・・・・。



そのキスが首筋に移ったとき

夏希は初めて


『怖い』

と思った。



高宮はいきなりガバっと起き上がる。



え・・・・?



目が

いつもの彼ではない。


優しくて

自分のことを本当に大事に慈しんでくれていたあの目ではない。


怖くて

激しい目。



そして自分を見ていない

・・・目。



高宮はいきなり自分のジーンズのベルトを急いで外し始める。


「高宮さん!」

そして、上に着ていたシャツも脱ぎ捨てた。



なに・・・?



夏希は

体が金縛りになったように動かなくなってしまった。



再び自分の上に圧し掛かってきた高宮は夏希の胸を服の上からまさぐる。



どーしちゃったの・・?

なんで・・?



もう何が何だかわからなかった。

着ていたシャツのボタンが引きちぎられるほど強引に脱がされた。



声・・

出ない・・。



この人は

誰・・・?



興奮したように

息を乱し

苦しそうに

小さな声をあげて。



夏希はもう体に力が入らず、彼にされるがままだった。




いつのまにか

煌々とついた灯りの下で

裸にされて


彼もいつの間にかに

全裸になって



高宮さんじゃない・・・・



この人は

あたしの

大好きな

高宮さんじゃない・・・。



涙が溢れてきて止まらなかった。

体の全てを彼に投げ出して

まるで人形のように扱われ。


頭の中は霧が立ち込めるように

ぼーっとして。



その瞬間



-!!!



まるで

体が真っ二つにひきさかれるかのような

痛みが全身を襲った。



「い・・・・」



ようやく

言葉が出た。




「いっ・・・いやああっ!!!」




彼女の叫びは

高宮の耳には

届いていなかった。



自棄になり夏希を襲うように抱いてしまった高宮。 精神的に成長しきれていない夏希には・・

人気ブログランキングへ 左矢印お気に召しましたら、ポチっ!ぶーぶーお願いします!!