かつては
ぼくの金玉も偉大だった
というよりも
見境なしに巨大になって閉口した

気がついてからずっと
左寄り党だったはずなのに
いつの間にか
右寄り党の一員だった

菅内閣の連中同様に
金に目がくらんで歪んだもんやら
脅しに萎縮してしまったもんやら

ついつい以前の癖で
弾道が便器から反れがちで
今日もまた上司からの非難諤諤
「ションベンもまともに出来んのか!」
家に帰れば
家族から目の敵にされる運命が

男はもう
救いようがない絶滅危惧種
化粧で大変身する女とは
到底太刀打ちできない敗残劣等種族

精子バンクだけが男の運命になることだろう
そこでは競走馬のように
徹底的に能力が数値化され
ランクが決められ
あらゆる組み合わせが試されることだろう

その後には
ナチスドイツよりも過酷な
ほとんどの男は種馬にさえなれない
断種の運命が待ちかまえてることだろう